東京都渋谷区本町に店を構える「すし芦舟」は、かつて「寿司 おでん 芦舟」として地域に親しまれてきたお店です。ミシュランガイド東京においてビブグルマンに掲載された実績を持つ「すし宗達」や、神泉にある「すし光琳」といった評判の姉妹店を有する系列であり、2024年7月7日に「すし芦舟」としてリニューアルオープンしました。このリニューアルを経て、「すし宗達」の系譜を受け継ぎながら、より気軽に立ち寄れる「町の寿司屋」として新たな一歩を踏み出しています。
最寄り駅からのアクセスは、京王新線初台駅からは徒歩およそ7分から10分、都営大江戸線西新宿五丁目駅からは徒歩約9分、京王新線幡ヶ谷駅からも徒歩10分から12分程度です。主要駅から少し離れた住宅街に位置しており、隠れ家のような落ち着いた雰囲気が魅力です。
店内はすべての席がカウンター席で、板前の活気ある仕事ぶりや新鮮なネタを間近に感じながら食事を楽しめます。席数は12席または16席が配されており、肩肘張らずにリラックスして過ごせる空間が提供されています。なお、プライベートな空間となる個室は設けられていません。
料理の柱は、江戸前の伝統に基づいた本格的な寿司と、滋味深いおでんです。寿司には豊洲市場から毎日届けられる旬の魚介や、信頼できる仲卸「やま幸」から仕入れる本マグロなど、質にこだわった素材が惜しみなく使われています。シャリには赤酢が用いられており、ネタの旨みを一層引き立てています。メニューは、旬の厳選ネタを味わえるおまかせコース(8,800円~)のほか、お好みのネタを一貫(80円~)から気軽に注文できるスタイルでも楽しめます。一貫あたりの価格は、手頃なものから価値ある高級ネタまで幅広く用意されており、その日の予算や気分に合わせて柔軟に選べるのが特長です。お刺身や、寿司、おでん以外の酒肴も数種類取り揃えられています。
そして、「すし芦舟」のもう一つの看板が、丁寧に引かれた出汁でいただくおでんです。定番の大根や卵から、寿司店ならではの珍しいタネまで揃っており、本格寿司と温かいおでんという珍しい組み合わせを堪能できるのは、このお店ならではの魅力です。おでんの優しい味わいは、寿司の合間の箸休めにも、お酒と共にじっくりと味わうのにも適しています。
料理と共に楽しむドリンクとして、日本酒は全国各地から選りすぐりの銘柄が揃えられており、焼酎なども用意されています。こだわりの寿司やおでんとの相性を考えながら、お気に入りの一杯を見つける楽しみがあります。
営業時間は主に夜間で、通常は17時から23時まで、ラストオーダーは概ね22時となっています。定休日は不定休とされているため、最新の営業日や時間は店舗に直接確認することをおすすめします。店内は全席禁煙で、快適な環境で食事に集中できます。また、お店の味を自宅で楽しむためのテイクアウトや、主要なデリバリーサービスを通じた宅配にも対応しています。
「すし宗達」譲りの確かな技術と上質な素材による本格的な寿司を提供しつつも、おでんという親しみやすいメニューを取り入れ、価格帯も幅広く設定することで、特別な日から普段使いまで様々なシーンに対応できる懐の深さがあります。隠れ家のような落ち着いた空間で、板前との程よい距離感での会話を楽しみながら、絶品の寿司とおでん、そして美味しいお酒を心ゆくまで堪能できる「すし芦舟」は、渋谷区本町で質の高い和食を味わいたい際に訪れたい一軒です。