池袋駅に直結した西武池袋本店8階に位置していた中華レストラン「狗不理(ごうぶり) 西武池袋本店」。池袋駅東口からは徒歩約1分、駅直結というアクセスの良さが大きな魅力の一つでした。 中国の天津で1858年に創業し、百五十余年の歴史を持つ老舗の包子店として知られる「狗不理」の日本初上陸店として、本場の味を提供していました。 天津で無形文化財にも認定されている伝統の包子(パオズ)は、特級包子師のみが作ることができるとされていた逸品です。 約40種類のスパイスを使い、もちもちとした薄皮で具材を包んだ包子は、お店の看板メニューとして多くの人々に親しまれていました。 肉包子、海鮮入包子、野菜包子、角煮包子といった定番の包子に加え、様々な種類の包子が提供されており、店頭でのテイクアウトも可能でした。
店内はお洒落で落ち着いた雰囲気が漂い、ゆったりと食事を楽しめる空間が演出されていました。 少人数から大人数まで対応可能なテーブル席に加え、周囲を気にせずに利用できる個室も完備しており、接待や会食、家族での食事など、様々なシーンに対応していました。 ソファ席も用意されており、くつろいだ時間を過ごすことも可能でした。
メニューは、自慢の包子だけでなく、幅広い本格中華料理を取り揃えていました。 海老のチリソースや麻婆豆腐、牛肉とピーマンの細切り炒めといった定番の一品料理はもちろん、季節ごとの旬の食材を活かしたおすすめ料理も提供されていました。 麺類や炒飯の種類も豊富で、濃厚な白胡麻担々麺や、海老ミソダールー麺、蟹とレタスの炒飯などが人気でした。 ランチタイムには、包子とおかず、ご飯などがセットになったお得なメニューも用意されており、気軽に老舗の味を楽しむことができました。
特別な日の食事や宴会には、飲み放題付きのコース料理も提供されていました。 フカヒレの姿煮や北京ダックが含まれる豪華なコースもあり、会社の宴会や特別な集まりにも利用されていました。 お店のこだわりとして、使用する食材や調理法にも高い意識を持ち、安心安全な料理を提供することでお客様第一の姿勢を大切にしていました。
このように、狗不理 西武池袋本店は、長い歴史を持つ中国伝統の包子を中心に、幅広い本格中華料理を落ち着いた空間で楽しめるレストランでした。駅直結という好立地も相まって、多くの人々に利用されていましたが、誠に残念ながら2023年7月20日をもって閉店いたしました。 長きにわたり多くの方に愛された店舗でした。