京王井の頭線神泉駅南口から徒歩約3分の場所に位置する「酒とさか菜」は、渋谷からも徒歩圏内にある隠れ家のような日本酒専門店です。約800年の樹齢を持つ日本檜の一枚板のカウンター席が目を引き、温かみのある空間でゆっくりと日本酒と料理を楽しむことができます。店内にはカウンター席の他、テーブル席も用意されており、少人数からグループまで対応可能です。
「酒とさか菜」の最大の魅力は、店主が全国各地の蔵元から直接仕入れたり、独自のつながりを持つことで提供される豊富な日本酒のラインナップです。定番の銘柄はもちろんのこと、季節ごとに表情を変える旬の日本酒や、他ではなかなか味わえない希少な限定酒、さらにはお店オリジナルの日本酒も取り揃えています。日本酒に精通した店主が、それぞれの日本酒の個性や魅力を丁寧に教えてくれるため、日本酒初心者から愛好家まで、誰もが新たな発見をすることができます。また、日本酒を最適な状態で提供するために、温度管理にもこだわり、冷酒からお燗まで、それぞれの日本酒に合った温度で提供しています。
日本酒と共に味わう料理は、静岡出身の店主が腕を振るう和食が中心です。長年継ぎ足された出汁でじっくり煮込まれた名物の静岡おでんは、見た目のインパクトとは裏腹に、まろやかで深い味わいが特徴です。特に黒はんぺんは人気の逸品として知られています。その日の仕入れによってメニューが変わるため、訪れるたびに旬の味覚や新しい料理との出会いがあります。クジラ刺身や肉詰めしいたけ焼き、季節ごとの魚料理や野菜料理など、日本酒との相性を考え抜かれた手作りの温かい料理が並びます。具体的なメニューとしては、極上のくじら刺身や肉詰めのしいたけ焼き、かにとホタテの玉子焼き、熟成黒ニンニクサラダ、味噌漬けチーズなどがあり、それぞれの料理が日本酒の味わいを一層引き立てます。価格帯は、静岡おでんが3本から注文可能で495円(税込)、極上のくじら刺身が1,980円(税込)などが見られます。全体的な予算としては、ディナータイムで一人あたり5000円から8000円程度となることが多いようです。
席はカウンター席とテーブル席があり、カウンター席では店主との会話を楽しみながら、テーブル席では周りを気にせずにゆったりと過ごすことができます。店内は広くはありませんが、その分アットホームで落ち着いた雰囲気が漂います。貸切での利用も相談可能です。
一般的な居酒屋のサービスに加え、「酒とさか菜」ならではの特別な体験として、不定期に蔵元の方を招いて日本酒の会を開催することがあります。このようなイベントは、日本酒の知識を深め、蔵元の方と直接交流できる貴重な機会となっています。また、海外からの訪問者も歓迎しており、つたないながらも英語で日本酒や料理の説明を行うなど、日本酒の魅力を世界に発信することにも積極的です。
「酒とさか菜」は、美味しい日本酒とそれに合う手作り料理を心ゆくまで堪能できる、日本酒好きにはたまらない一軒です。日常使いはもちろんのこと、特別な日の食事や大切な方との一献にもおすすめです。事前の電話予約(14時以降受付)が可能です。