東京都港区赤坂にある「オステルリースズキ」は、地下鉄千代田線赤坂駅から徒歩約1分、地下鉄銀座線溜池山王駅からも徒歩圏内の赤坂五丁目、前田ビル地下1階に位置していたフレンチレストランです。赤坂サカスからもほど近い場所にあり、都会の中にありながらも隠れ家のような落ち着いた雰囲気を醸し出していました。
かつてこの場所にあったオステルリースズキは、フランスのブルゴーニュ地方で研鑽を積んだシェフ鈴木亨氏が手がける、素材本来の味を大切にしたクラシックなフランス料理を提供していました。生クリームやバターの使用を控えめにすることで、厳選された旬の食材が持つ滋味深さを引き立てることを特徴としていました。その料理は、華美さよりも味わいを重視した、どこか懐かしく心温まるものとして多くの利用客に親しまれていました。「オステルリー」という店名には、「疲れた時にゆっくりできる、自宅のような場所でありたい」というシェフの願いが込められており、その名の通り、肩肘張らずにリラックスして食事を楽しめる空間が提供されていました。店内は穏やかな照明で照らされ、落ち着いた雰囲気でした。
提供されるメニューは、ランチ、ディナーともに用意されており、コース料理が中心でした。ランチタイムには、数種類のコースがあり、価格帯は1,500円から2,750円程度でした。例えば、選べるメインディッシュに自家製パンとじゃがいものストンプ、前菜、デザート、食後の飲み物が付くコースなどがありました。メインディッシュとしては、国産牛ホホ肉のとろとろ赤ワイン煮込みや鮮魚のパイ包み焼きなどが選択肢として提供されていたようです。ディナータイムには、プリフィクススタイルのコースが複数用意されており、価格帯は7,150円から9,900円(税込)程度でした。前菜、スープ、魚料理、メインディッシュなどを組み合わせるスタイルで、お好みに合わせてコースを構成することができました。国産牛ホホ肉の赤ワイン煮込みや仔羊もも肉のローストなどが人気のメニューとして知られていました。また、豚肉と木の実のクラシックテリーヌや瞬間スモークサーモンのティエドといった前菜も評判でした。コースには自家製パンが含まれ、おかわり自由な場合もあったようです。
ドリンクメニューとしては、フランスブルゴーニュ産を中心に、300種類を超える豊富なワインが揃えられており、料理とのペアリングを楽しむことができました。グラスでの提供もあり、気軽に様々なワインを試すことが可能でした。
座席に関しては、この地下にあった店舗には個室が用意されており、4名程度の利用が可能で、小さなお子様連れの場合は6名まで利用できたようです。落ち着いた空間で、特別な日の食事やビジネスでの会食などにも利用されていました。
その他、特別なサービスとして、デザートにメッセージを添えるメッセージプレートに対応しており、誕生日や記念日などのサプライズにも利用されていました。また、店舗での食事だけでなく、フレンチのフルコースを自宅で楽しめるテイクアウトやお取り寄せにも対応しており、お子様用のセットも用意されていたため、様々なシーンでプロの味を楽しむことができました。
なお、オステルリースズキは、その後に港区赤坂九丁目に移転しており、この赤坂五丁目の前田ビル地下1階の店舗は以前の場所となります。移転後の店舗では、雰囲気が一新され、個室の用意はなくなっているとのことです。