東京都千代田区大手町に位置する「原価ビストロBAN!大手町」は、地下鉄東西線大手町駅から徒歩約3分とアクセスしやすい場所にあります。こちらは、ユニークなコンセプトを掲げるビストロとして知られていました。最大の特徴は、入場料を支払うことで、ドリンク類をほぼ原価に近い価格で楽しめる点にありました。このシステムにより、通常では高価になりがちなワインや様々なアルコール類を気軽にオーダーできるため、お酒を心ゆくまで楽しみたいという方々に支持されていました。例えば、ブラックニッカハイボールが55円から、レモンサワーが88円から、グラスワインが77円から提供されるなど、その価格設定は多くのお客さまにとって魅力的でした。直輸入のボトルワインも900円から用意されており、多様なドリンクメニューが100種類以上に及んだとされています。また、大人のメロンクリームソーダといったユニークなドリンクもメニューに並んでいました。
料理は本格的なビストロ料理が提供され、特にお肉料理に力を入れていました。信頼できる問屋から厳選して仕入れたA5ランクの黒毛和牛をはじめ、牛タン、豚、鴨、スペアリブなど、多彩な肉料理を堪能できました。低温調理された肉料理もこの店の魅力の一つであり、都内でも珍しいとされていました。スペシャリテとしては、国産牛を贅沢に使った低温調理のタルタルステーキ自家製雲丹マヨ添えや、黒毛和牛のくちどけウニパッチョなどが人気でした。その他、牛ハツのカルパッチョやマッシュルームとブルーチーズのマリネ、牡蠣とネギのアヒージョ、砂肝のコンフィなど、ビストロならではのアラカルトメニューも豊富でした。パテドカンパーニュや削りたての生ハムといった前菜類、しらすのアーリオオーリオペペロンチーノなどのパスタ、バケットやガーリックトーストといったパン類も用意されていました。デザートには、焼リンゴとバニラアイスほろ苦キャラメルソースや3種の爽やか柑橘タルト、低温調理で仕上げた自家製BANプリンなどがあり、食事の締めくくりを彩りました。平均予算はディナータイムで3,500円程度でした。
店内の雰囲気は、おしゃれで賑やかな空間として評判でした。座席については、テーブル席が16席、個室が8席あり、総席数は24席でした。個室があるため、グループでの利用やプライベートな食事にも対応可能でした。ランチタイムは予約不可でしたが、ディナータイムは電話や一部グルメサイト経由でのネット予約を受け付けていました。貸切での利用も可能でした。
特別なサービスとしては、入場料を支払うことでドリンクが原価で提供されるシステム自体が挙げられます。また、時期によっては特定のメニューでお得なキャンペーンが実施されることもありました。テイクアウトも可能でした。支払い方法については、クレジットカードや電子マネーも利用可能でした。
営業時間は月曜日から金曜日および祝前日のランチタイムが11時30分から14時30分(ラストオーダー14時)、ディナータイムは月曜日から木曜日、土曜日、日曜日、祝前日、祝日が17時から23時まで(ラストオーダー22時30分)、金曜日が17時から23時30分まで(ラストオーダー23時)でした。不定休があり、年末年始には休業日がありました。
なお、複数の情報源によると、この店舗は2025年2月4日をもって閉店しました。かつて大手町で、珍しい原価システムとお肉を中心とした本格ビストロ料理で人気を博した店舗でした。