東京都新宿区、信濃町駅のほど近くに位置する「ネパール・インド料理 バール=タラ」は、地下にある隠れ家的な雰囲気を持つネパール・インド料理店です。JR信濃町駅からは徒歩1分以内、改札を出て右手に見えるトーシン信濃町駅前ビルの地下街「味のプロムナード」または「味の名店街」にあり、エレベーターも利用可能です。都営大江戸線国立競技場駅からは徒歩約6分、東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅からも徒歩圏内と、複数の駅からアクセスしやすい立地です。
このお店は、ネパール出身のシェフと日本人の奥様が営む家族経営のアットホームな空間が広がっています。シェフはネパールだけでなく、ドバイやサウジアラビアでの料理経験も持ち、本格的ながらも温かい、まるで自宅で食事をしているかのような料理を提供することを目指しています。店名の「バール=タラ」はネパール語で「星」を意味し、スタッフが夜空に輝く星のように明るくお客様を迎えるという願いが込められています。地下にあり、レトロな雰囲気の入口は初めてだと少し入りにくいと感じるかもしれませんが、一度足を踏み入れると「来てよかった」と感じるお客様が多いと言われています。店内は古いながらも落ち着いた居心地の良い空間で、席数は28席とこぢんまりとしており、カウンター席や個室はありません。
メニューはネパール料理とインド料理を中心に、タイ料理やなぜか日本のとんかつ定食も提供しているのが特徴です。特にネパールやチベットで親しまれている蒸し餃子「モモ」は、皮から手作りされており、もっちりとした皮とジューシーな餡、そして山椒の効いたスパイシーなソースが人気の一品です。他にも、レバーと玉ねぎを炒めた「ブテコカレジョ」やマトンの「チョエラ」など、本格的なネパール料理が楽しめます。カレーはチキンバターマサラや豆ミックス、日替わりなど数種類から選べ、セットにはパパドやサラダ、アチャール(小皿料理)、ドリンク、そしてライスかナンが付きます。ナンは「むちむち」とした食感に定評があり、都内でも随一と自負するこだわりの詰まった手作りです。ご飯は日本米を使用しており、カレーとの相性も良いと評判です。
一見意外なメニューであるとんかつやメンチカツも、このお店の隠れた名物として知られています。岩中豚を使用するなど素材にもこだわっており、特にメンチカツはジューシーで美味しいと人気です。ランチタイムにはカレーセットに加え、とんかつセットやメンチカツセット、ガパオライスなどが提供されており、価格帯は1000円前後で楽しめます。ディナータイムの予算は2000円から3000円程度で、モモやタンドリーチキンなどのアラカルトメニューも充実しています。支払いにはPayPayも利用可能です。
このお店では、パキスタンに鉱山を持つ会社から仕入れたミネラル豊富な岩塩を使用するなど、素材へのこだわりが見られます。また、お客様の要望をよく聞いてくれると評判で、行きつけにしたくなるような細やかな配慮も感じられます。宴会や飲み会にも対応しており、パーティーメニューについても相談が可能です。シェフは脳梗塞を乗り越えて再び厨房に立ち、夫婦二人三脚でお店を切り盛りしています。駅前でありながらも知る人ぞ知る存在であり、本格的な料理とアットホームな雰囲気で根強いファンを持つお店です。