東京都武蔵野市緑町に位置していた「スイス食堂 ルプレ」は、JR三鷹駅北口から徒歩約15分、または関東バス「武蔵野住宅」停留所から徒歩約1~2分の場所にありました。長年スイスやドイツで生活した経験を持つオーナーが、現地で親しまれている家庭料理やチーズ料理を気軽に楽しめるようにとオープンしたお店です。
店内はスイスをイメージした赤と白を基調とし、牛の絵画やベルなどが飾られた可愛らしく温かみのある雰囲気で、アットホームな空間が広がっていました。席数は17席で、個室はありませんでしたが、20名以下の貸切利用も可能でした。子供連れでの利用も歓迎されており、ベビーカーでの入店も可能でした。
メニューの中心は、本場スイスのレシピで作られる本格的なチーズフォンデュとラクレットでした。チーズフォンデュは、スイス西部のしっかりとした味付けの「クラシック ウェスト」、東部のまろやかな「クラシック イースト」、そして主要チーズ生産地で好まれる「50/50」といった種類があり、価格帯は2,600円から5,100円でした。ラクレットは「スイス・ラクレット」が1,350円で提供され、とろとろに溶かしたチーズを野菜などに絡めて楽しむことができました。チーズフォンデュにはバケットのほか、野菜やピクルス、ブドウなどが添えられることもあり、チェリー風味の蒸留酒であるキルシュを加えて味の変化を楽しむ方法も提案されていました。
チーズ料理以外にも、グリエールチーズのサラダ(1,300円)やグリーンサラダ(800円)、本日の温野菜(650円)、ルプレプレート(2,800円)などの一品料理がありました。デザートにはレモンタルトやチョコレートタルトのカラック(各500円)、今月のスイーツ(350円~)などが提供されていました。ドリンク類では、国内では珍しいスイスワインが約15種類(1,050円~)取り揃えられており、ワインにこだわりを持つ方にも喜ばれていました。
ランチタイムには、スイス直輸入のソフトプレッツェルを使ったサンドイッチが提供されており、エッグ(420円)、ハム・グリエールチーズ(500円)、スモークサーモン・クリームチーズ(550円)などの種類がありました。ホットドッグ(700円~800円)やフォンデュドッグ(800円)もランチメニューに並び、テイクアウトも可能でした。ランチセットとして、サンドイッチにサラダとコーヒーまたは紅茶が付くメニューもありました(1,150円~1,200円)。お昼の予算は1,000円から1,999円、ディナーは4,000円から4,999円程度でした。
オーナーがスイスでの経験に基づいた本場の味を提供し、希少なスイスワインと共にゆったりと過ごせる隠れ家のようなお店として地域に親しまれていましたが、諸般の事情により、2024年5月31日をもって閉店いたしました。