神田明神下みやび本店は、東京都千代田区外神田に位置し、江戸の伝統と情緒を感じさせる神田明神の男坂下にひっそりと佇む日本料理店です。かつて江戸城の御台所御賄方が置かれていたとされる由緒あるこの地で、素材の持ち味を最大限に引き出した天ぷらを中心とした会席料理、「新江戸料理」を提供しています。黒塗りの外観が目印の隠れ家のような佇まいで、店内に入ると都会の喧騒を忘れさせる落ち着いた和空間が広がります。
店舗へのアクセスは、JR御茶ノ水駅聖橋口から徒歩およそ6分、JR秋葉原駅からは徒歩およそ10分、東京メトロ末広町駅3出口からは徒歩およそ6分と、複数の路線からアクセスしやすい場所にあります。専用の駐車場はありませんが、近隣に複数のコインパーキングがあるため、車での来店も可能です。営業時間は、ランチが月曜日から金曜日の11時30分から14時00分(ラストオーダー13時00分)、ディナーが17時00分から22時00分(最終入店19時30分、ラストオーダー21時00分)です。土曜日、日曜日、祝日は定休日となっておりますが、年末年始やお盆期間については別途確認が必要です。ランチ、ディナーともに事前の予約が必要となります。現在の状況として、ランチ営業は一時休止している場合があるため、来店を希望される際は店舗に直接お問い合わせください。店内は全席禁煙ですが、店舗の外に喫煙スペースが設けられています。バリアフリーにも対応しており、車いすでの入店が可能ですが、詳細は店舗にご確認ください。
お店のコンセプトは、神田明神下という土地の歴史的背景を大切にし、江戸の粋を感じさせる和の空間で、旬の厳選素材を使用した天ぷらとそれを組み込んだ会席料理を提供することです。料理に使用する食材は、店主自らが全国各地を訪れて厳選したこだわりのもので、その時期最も美味しい旬の魚介や野菜が使用されます。天ぷらだけでなく、素材を活かした創作性の高い一品料理も用意されており、これらの料理を通して日本の四季を感じることができます。接待や会食、お祝い事、特別な日の食事など、様々な目的で利用できるようなおもてなしが提供されています。
提供される料理は、天ぷらをメインとした会席コースが中心となります。ディナータイムには、「接待・会食向けコース”みやび”」(11,000円 税込)、「より上質な厳選素材を用いたコース《明神》」(14,300円 税込)、「天ぷら堪能コース”江戸っ子”」(9,570円 税込)などが用意されています。これらのコースでは、季節ごとの最高の食材を取り入れ、天ぷらはもちろんのこと、前菜からデザートに至るまで、工夫を凝らした品々が提供されます。例えば、コースには北海道産の毛蟹、琵琶湖の活稚鮎、宮崎牛のシャトーブリアン、浜名湖産の鰻など、贅沢な食材が登場することもあります。ランチタイムには天ぷら会席や天鰻御膳などが提供されていましたが、現在一時休止中の可能性がありますのでご注意ください。料理に合わせたドリンクとして、天ぷらの味を引き立てるワインなども各種取り揃えられています。
座席のタイプは、職人の手さばきを間近で見られるカウンター席、足を下ろしてゆったりと寛げる掘りごたつ式の小上がり席(2名から6名まで利用可能)、そしてテーブル席(6席)があります。加えて、接待や大切な会食に適した完全個室が2部屋完備されています。「福寿草の間」は5名から16名までの利用が可能で、「秋桜の間」は4名から12名まで利用できます。これら二つの個室を繋げることで、最大28名までのフロア貸切利用も可能です。個室は慶事や法事、顔合わせ、お子様連れの集まりなど、幅広いシーンで利用されています。個室利用の際にはご飲食代金の10%のサービス料がかかります。なお、個室のみの予約は受け付けていないため、個室の利用を希望する場合は店舗に直接お問い合わせください。掘りごたつ式の席は、お子様連れの家族にも利用しやすい作りとなっています。
神田明神下みやび本店では、通常の飲食提供に加えて、仕出し弁当の製造販売も手掛けており、百貨店の店舗やオンラインでの購入、また本店での注文・宅配サービスも利用できます。特に「笹一葉」は、香り高い笹の葉で包まれた一口サイズの酢飯寿司で、手土産や贈答品としても人気があります。その他にも、会議やイベント、法事など様々なシーンに合わせた会席弁当なども取り扱っています。これらのサービスは、店舗での食事とは異なる特別な用途での利用に応えるものです。神田明神に近いという立地から、神田明神での正式参拝や結婚式後の会食で利用されることもあり、そういった特別な要望にも可能な限り対応しています。