東京都武蔵野市吉祥寺南町1-11-3に位置していた「キャンティ・セテ」は、京王井の頭線およびJR中央線の吉祥寺駅南口から歩いておよそ3分の場所にありました。賑やかな駅周辺から少し離れた、井の頭公園にも近い閑静なエリアに位置しており、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと食事を楽しめるイタリアンレストランとして営業していました。長年にわたり吉祥寺の街で親しまれていましたが、建物の老朽化など様々な理由により、2023年後半から2024年初頭にかけて休業し、そのまま閉店いたしました。
営業していた頃の店内は、赤を基調とした内装で、温かみがありつつも落ち着いた空間が広がっていました。テーブルには手描きのイラストがあしらわれたランチョンマットが敷かれるなど、細やかな演出も見られました。座席はテーブル席が中心で、およそ30席から40席が設けられており、カウンター席も完備されていました。ベビーカーでの入店にも対応しており、通路も比較的ゆったりとしていたため、お子様連れのお客様も安心して利用できる雰囲気でした。個室に関する確かな情報はありません。
提供されるイタリア料理は多岐にわたり、特にパスタメニューが豊富でした。お店の看板メニューの一つに挙げられる「真夜中のスープスパゲティ」は、そのユニークな名前と共に多くのお客様に愛されていました。他にも定番のミートソースやペペロンチーノ、さらに「ギリシャのスパゲティ」など、バラエティ豊かなパスタが楽しめました。サラダにかかる特製のドレッシングも大変人気があり、このドレッシングを目当てに来店するリピーターも少なくありませんでした。パスタ以外のメニューでは、ソフトシェルクラブの唐揚げなどもおすすめとして紹介されていました。
ランチタイムにはお手頃な価格で楽しめるセットメニューが用意されていました。「本日のスペシャルパスタランチ」や「日替わりスペシャルランチ」は千円前後で、スープ、サラダ、バゲットまたはライス、ドリンクが付いてくる充実した内容でした。特にパスタランチは大盛り無料のサービスがあり、たくさん食べたいお客様には嬉しいポイントでした。さらに品数豊富な「膳」というランチセットもあり、前菜からメイン、ドルチェまで楽しめるコース仕立てになっていました。過去にはテイクアウトも実施しており、手軽に楽しめるワンコインパスタやお弁当の販売も行われていた時期がありました。ディナータイムにはコース料理も提供されており、特別な日の食事にも利用されていました。
かつては誕生日のお祝いに対応していたり、特定の曜日にピザや生ビールが半額になるキャンペーンを実施していたこともありましたが、これらのサービスは店舗が営業していた当時の情報となります。
「キャンティ・セテ」は閉店しましたが、同じ「キャンティ」グループの姉妹店である「イル キャンティ 吉祥寺店」は、現在も吉祥寺駅近くで営業を継続しています。キャンティ・セテで勤務していたスタッフの一部は、イル キャンティ 吉祥寺店で変わらず活躍しています。長年にわたり吉祥寺で美味しいイタリア料理を提供し続けた「キャンティ・セテ」は、今も多くの方々の記憶に残るお店です。