東京都港区南青山に位置する「アントニオ南青山本店」は、1944年創業という長い歴史を持つ老舗イタリアンレストランです。日本におけるイタリア料理のパイオニアとして知られるアントニオ・カンチェーミ氏の伝統の味を守り、現在は2代目ジャーコモ氏、3代目アントニオ氏、そして妹のテレサ氏へとファミリーがその味と精神を受け継いでいます。新しさだけでなく、時代を超えて愛されるクラシックな美味しさを追求することを大切にしています。
店舗は六本木通り沿いの南青山7丁目の交差点近く、南青山HYビル1階にあります。最寄り駅は東京メトロ各線の表参道駅で、そこから徒歩でおよそ12分程度です。JR渋谷駅、恵比寿駅、地下鉄六本木駅からはタクシーでのアクセスが便利で、約ワンメーター(7分~10分)ほどで到着します。また、JR渋谷駅から都営バス01系統新橋駅行きに乗車し、「青山学院中等部前」で下車すると徒歩約3分というアクセス方法もあります。駅から少し離れているため、タクシーやバスの利用も推奨されています。
店内は天井が高く開放感があり、クラシカルで落ち着いた雰囲気の空間が広がっています。まるでイタリアのリゾートを思わせるような心地よさがあり、ゆったりと食事の時間を過ごすことができます。テーブル席を中心に、会食や家族の集まりなど様々なシーンに対応できる席が用意されており、一部にはプライベートな利用に適した個室も備えられているようです。総席数は80席との情報もあります。結婚披露宴やパーティーでの貸切利用も可能で、着席形式で60名からの利用に対応しています。
提供される料理は、初代アントニオ氏から受け継がれる正統派のイタリアンです。手間暇かけて丁寧に作られる料理の数々は、シンプルながらも素材本来の味を引き出した深い味わいが特徴とされています。看板メニューの一つであるミネストローネは、「食べるスープ」とも称されるほど具だくさんで濃厚な味わいが人気です。手打ちパスタもこだわりの一品で、ラザニアやラヴィオリ、フェットチーネなどが楽しめます。また、仔牛のカツレツやオッソブッコといった伝統的な肉料理も提供しています。アラカルトメニューも充実しており、トマトのブルスケッタやイカスミリゾットなども人気です。ドリンクメニューでは、3代目アントニオ氏が厳選した約2,000種類ものイタリアワインが揃えられており、料理とのペアリングを楽しむことができます。
ランチは平日と土日祝日で提供されており、コース形式が基本となっています。平日ランチコースは2,750円から、土日祝日ランチコースは3,960円から利用可能です。ディナーはアラカルトに加えコースも用意されており、ディナーコースは11,500円から提供されています(サービス料別)。平均予算はディナーで9,000円程度とされています。
特別なサービスとしては、誕生日や記念日などの利用時に、追加料金でデザートの盛り合わせにメッセージを添えることが可能です。長年多くの人々に愛され、著名人も数多く訪れる一方で、子供連れのファミリーも歓迎される温かい雰囲気もこの店の魅力の一つです。レストランで提供される料理のほとんどはテイクアウトも可能で、自宅でもアントニオの味を楽しむことができます。