高田馬場エリアに店を構えていた「本格中華 PANDA Street (パンダ ストリート)」は、JR山手線および東京メトロ東西線の高田馬場駅からそれぞれ徒歩数分圏内というアクセスしやすい場所に位置していました。大通りから一本入った隠れ家のような立地で、落ち着いた雰囲気の中、本格的な中華料理を味わうことができる店として知られていました。
店内に足を踏み入れると、一般的な中華料理店のイメージとは異なる、お洒落で可愛らしい空間が広がっていました。コンセプトの一つに「女性お一人様でも気軽に立ち寄れる中華居酒屋」を掲げており、店内の随所に配されたパンダの可愛らしいアイテムが癒やしの空間を演出していました。特にパンダの箸置きは来店客からも好評でした。全体的に温かみのあるアットホームな雰囲気で、誰でも居心地よく過ごせるよう配慮されていました。
提供される料理は、都内有名店で研鑽を積んだオーナーシェフが手掛ける本格的な中華料理でした。伝統的な技法に基づきながらも、日本人の味覚に合わせた繊細で優しい味わいが特徴でした。中でも店の看板メニューとして評判だったのが「四川麻婆豆腐」です。単に辛いだけでなく、複雑な香りと深い旨み、そして痺れる山椒の風味が絶妙なバランスで調和しており、一度食べたら忘れられないと評されていました。また、点心の一つである「小籠包」も人気で、熱々のスープが口いっぱいに広がるジューシーさと、丁寧に焼き上げられた香ばしい皮の食感が楽しめました。点心は1個から注文することができたため、色々な種類を少しずつ試したいというニーズにも応えていました。他にも、見た目も可愛らしい「パンダまん」は店の名物として親しまれていました。メニューにはハーフサイズも用意されており、一人や少人数でも多様な料理を気軽に楽しむことができました。ランチタイムには麻婆豆腐や担々麺など、人気の料理が手頃な価格で提供されており、昼時も賑わいを見せていました。夜の予算は一人あたり3,000円台が目安で、コース料理も複数用意されていました。中華料理との相性が良い紹興酒はもちろんのこと、ビールやカクテル、サワーなどドリンクの種類も豊富で、中華居酒屋として幅広いシーンで利用できました。特定の条件下では時間無制限の単品飲み放題も提供しており、時間を気にせずゆっくりと食事と飲酒を楽しみたい客から支持されていました。
座席はカウンター席を中心に全12席というコンパクトな空間でした。カウンター席ではシェフが調理する様子を間近で見ることができ、ライブ感を楽しめました。また、テーブル席や、2名から利用できる半個室風のスペースもあり、デートや友人との食事など、様々なシチュエーションに対応可能でした。ただし、完全に区切られた個室の用意はありませんでした。少人数での利用に適した造りでしたが、貸切営業にも対応しており、宴会などにも利用されることがありました。
特別なサービスとしては、誕生日や記念日などにデザートプレートを用意してくれるサービスがありました。また、持ち帰り(テイクアウト)やデリバリーでの利用も可能でした。子供連れでの来店も歓迎しており、ベビーカーでの入店もスムーズでした。過去には地域の子供たちに向けた食堂の取り組みに参加していたこともありました。
多くの人に愛され、本格的かつ親しみやすい中華料理を提供してきた「本格中華 PANDA Street (パンダ ストリート) 高田馬場」でしたが、2025年5月末をもって閉店いたしました。高田馬場での食事やお酒の時間を彩る一軒として、記憶に残る店であったと言えるでしょう。