池袋駅のほど近く、都会の喧騒から少し離れた場所に位置する「琉球料理みやらび」は、昭和28年創業という長い歴史を持つ老舗の沖縄料理店です。池袋駅北口から徒歩約3分、西口からも徒歩約5分のアークシティ池袋の地下1階にひっそりと佇み、地下へと降りる階段を下りると、そこには沖縄の情緒あふれる特別な空間が広がっています。店内は土壁や琉球石灰岩、シーサーといった沖縄ならではの装飾が施され、温かみのある落ち着いた雰囲気が訪れる人々を包み込みます。
「みやらび」では、本場沖縄から直送される新鮮な食材を使い、昔ながらの琉球家庭料理から琉球王朝時代の宮廷料理まで、幅広い沖縄料理を提供しています。全国的に知られる定番メニューはもちろんのこと、お店独自の味付けやオリジナルメニューも楽しむことができます。たとえば、沖縄の代表的な家庭料理であるゴーヤーチャンプルーは、沖縄産のゴーヤーとしっかりとした食感の島豆腐を使用し、絶妙なバランスの味付けが特徴です。箸で簡単に切れるほど柔らかく煮込まれたラフテーは、泡盛や醤油、砂糖で甘辛く味付けされており、とろけるような食感が楽しめます。また、沖縄で日常的に親しまれているジーマーミ豆腐は自家製で、特製のタレと共に提供されます。他にも、プチプチとした食感が楽しい海ぶどうや、島らっきょうの天ぷら、もずくの天ぷら、沖縄の県魚であるぐるくんの唐揚げ、沖縄風お好み焼きのひらやーちー、ソーキの照り焼きなど、魅力的なメニューが豊富に揃っています。これらの料理は一品あたり700円台から1,500円台を中心に提供されており、お酒と共に気軽に楽しめる価格帯です。
料理だけでなく、「みやらび」の大きな魅力の一つは、店内に設けられた本格的な舞台で披露される琉球舞踊や三線ライブです。お店の女将さんは冠船流琉球舞踊の師範であり、本格的な琉球舞踊を鑑賞することができます。都会にいながらにして、本場沖縄の伝統芸能に触れる貴重な体験ができるのは「みやらび」ならでは。特別な夜を彩る琉球舞踊の鑑賞は、来店前の事前確認や予約が推奨されています。店内にはテーブル席やカウンター席があり、一人での利用からグループでの宴会まで対応可能です。総席数は資料によって異なりますが、おおよそ30席から50席程度で、アットホームな空間です。残念ながら個室は完備されていませんが、貸切での利用は相談可能です。また、小さなお子様連れのお客様も利用しやすい環境が整っています。長い歴史の中で多くの著名人も訪れており、店内には彼らのサインや写真が飾られ、お店の歩みを物語っています。沖縄料理を味わいながら、琉球の文化や歴史にも触れることができる「琉球料理みやらび」は、池袋で特別な時間を過ごせる場所として親しまれています。