東京都武蔵野市吉祥寺南町に位置する「アフリカ大陸」は、JR中央線および京王井の頭線吉祥寺駅から徒歩圏内、末広通り沿いの地下1階にひっそりと佇むアフリカ料理店です。吉祥寺の喧騒から少し離れた隠れ家のような空間で、本格的なアフリカの味覚と文化に触れることができます。このお店は吉祥寺で20年以上にわたり営業を続けており、アフリカを深く愛する日本人女性のママが温かく迎えてくれます。
店内へ足を踏み入れると、そこはまるで別世界。アフリカ各地から集められた色鮮やかな工芸品や絵画、個性的な布やポスター、珍しい楽器などがセンス良く飾られ、異国情緒あふれる独特の空間が広がっています。単なる飲食店というよりは、アフリカの文化を感じられるアトリエのような雰囲気です。ガーナのビールケースを再利用したテーブルや、紙幣で飾られた照明など、細部にまでアフリカの現地の雰囲気を再現しようというこだわりが見られます。照明はやや落とされ、心地よいアフリカ音楽が流れる店内は、落ち着いた幻想的な空間となっています。お一人様でも気軽に立ち寄れるアットホームな雰囲気も持ち合わせています。
提供される料理は、セネガル、ナイジェリア、ガーナといった西アフリカを中心とした家庭料理が中心です。日本人向けにアレンジはせず、なるべく現地の調味料を使用することで、本場そのままの味を追求しています。「アフリカ大陸」の料理は、ここでしか味わえない unique なものが多く、初めての味に驚きと発見があるでしょう。メニューには、ひよこ豆のペーストであるハムス、ナイジェリアの屋台料理アカラ、ガーナの豆ごはんワチェ、タンザニアのサモサ、ナイジェリアの串焼きスヤなど、多彩なアフリカ各国の料理が並びます。セネガルの魚の炊き込みご飯は3日前までの予約で楽しむことができ、またチキンのトマトココナッツ煮込みにウガリを添えたものや、セネガルのオクラスープであるスープカンジャ、チキンを玉ねぎとレモンでマリネしたヤッサギナルといった料理も提供されています。ヤギ肉の煮込みや、アフリカ独特の食材である発酵させた貝(イェット)と牛肉をピーナッツペーストで煮込んだソースなど、日本では珍しい食材を使った料理も味わえます。多くの料理は手で食べるスタイルも推奨されており、アフリカの食文化をより深く体験できます。価格帯は、ランチ平均が800円程度、通常の利用で2500円程度、宴会では3500円程度が目安とされており、ディナーは4000円以内の予算で楽しめることが多いようです。一部サービス料として220円が必要となります。
ドリンクメニューもアフリカならではのラインナップです。珍しいやし酒をはじめ、アフリカ産のビール、ゾウの好物としても知られるマルーラの実を使った南アフリカのミルク割りリキュール「アマルーラ」、セネガルのスパイス入りコーヒー「カフェトゥーバ」、そして独特のとろみと甘みが特徴のバオバブジュースなど、他ではなかなか見られない飲み物が揃っています。
店内の座席は、カウンター席が6席と4人掛けのテーブル席が2卓あり、総席数は12席または18席という情報が見られます。小ぢんまりとした空間ながらも、親しみやすい雰囲気の中で食事が楽しめます。個室やソファ席の用意はありません。店内は全席喫煙可能です。
一般的なサービスに加え、「アフリカ大陸」では不定期にライブやショーなどのイベントが開催されることもあり、料理と共にアフリカの音楽やパフォーマンスを楽しめる機会があります。貸切での利用も可能で、20人以下のグループでの利用にも対応しています。また、テイクアウトも可能なため、自宅でアフリカ料理を味わいたい場合にも便利です。無料接続可能なWi-Fiも利用できます。
吉祥寺で本格的なアフリカ料理と異文化体験を求めている方にとって、「アフリカ大陸」は訪れる価値のあるお店と言えるでしょう。