池袋駅西口から徒歩数分圏内、賑やかなエリアに位置する「沸騰小吃城」は、まるで中国現地の屋台街に迷い込んだかのような独特の雰囲気を持つ中華フードコートです。本場の味を追求した「ガチ中華」が気軽に楽しめるスポットとして、在日中国の方はもちろん、日本の人々からも注目を集めています。同じビルには火鍋店や中国カラオケなども入居しており、ビル全体がちょっとした中華テーマパークのような様相を呈しています。
店内は広々としており、中国各地の様々な地方料理を提供する複数のブースが集まっています。北京、上海、東北、重慶、湖南、湖北、雲南、香港など、中国全土の特色ある料理や軽食(小吃)が一堂に会しており、一歩足を踏み入れると食欲をそそる香りが漂います。提供されるメニューは非常に豊富で、その数は250種類以上に及ぶとも言われています。定番の刀削麺や小籠包はもちろんのこと、よだれ鶏や麻辣香鍋、羊肉串といった人気の品々から、中国式クレープやもち米焼売、ニラ入りのパイ(韮菜盒子)、ザリガニを使った湖南料理の口味蝦、干し大根と豚肉の入った水餃子、福建風バーガー、さらにタロイモとココナツを使ったデザートなど、日本ではなかなかお目にかかれないような珍しい地方色豊かな料理まで、多種多様な選択肢があります。それぞれの料理は小ポーションで提供されるものが多く、少人数でも様々な味を少しずつ楽しめるのが大きな魅力です。
注文システムも現代的で、各テーブルに設置されたQRコードをお手持ちのスマートフォンで読み込むモバイルオーダー方式を採用しています。メニューは日本語でも表示されるため、言葉の心配なく安心して選ぶことができます。注文した料理はスタッフによって席まで運ばれるため、一般的なフードコートのように料理が出来上がるのを自分で取りに行く手間はありません。店内には配膳ロボットの姿が見られることもあります。
座席は総席数70席または75席と比較的大規模で、様々な人数に対応可能です。ただし、個室やカウンター席は備えられていません。店内は全席禁煙となっています。
価格帯については、ランチはおおよそ1,000円台から2,000円台、ディナーは3,000円台から5,000円台が目安となるようです。数百円から注文できるメニューも多数あり、予算や好みに合わせて自由に組み合わせて楽しめるため、お茶だけの利用や軽く一品だけといった使い方も可能です。本格的ながらもリーズナブルに、多様な中国の食文化を体験できるのが沸騰小吃城の大きな特徴と言えるでしょう。テイクアウトにも対応しており、自宅でも本場の味を楽しむことができます。池袋でディープな中華体験を求める際に、訪れてみる価値のある一軒です。