東京都千代田区内神田2-10-10、谷合ビルの地下1階に位置していた「いきしぐさ」は、かつて営業していた飲食店です。JR神田駅の西口からは徒歩およそ3分から4分とアクセスしやすい場所にあり、地下にあるその空間はまさに隠れ家のような趣きを醸し出していました。スギ薬局とローソンの間のビルに位置していたとの具体的な情報も残されています。東京メトロの淡路町駅や小川町駅からも徒歩圏内でした。
この「いきしぐさ」は、過去の情報によると、蕎麦と炭火焼きを中心とした居酒屋、あるいは和食店として営業していました。特に、店頭の看板には「神田カレー蕎麦亭」と記されており、その名の通りカレー蕎麦が看板メニューの一つとして人気を博していたようです。提供されていた料理は、蕎麦や炭火焼きに加えて、店主が自ら産地に赴き厳選した旬の魚介類や新鮮な野菜を取り入れた、四季を感じさせる和食が中心でした。和食の要とも言える「だし」にこだわりを持っていたという情報も見られ、一品一品丁寧に作られた料理が提供されていたことがうかがえます。具体的な過去のメニューとしては、上品な味わいのカレー蕎麦や、神奈川県三浦から直送されるこだわりの黄金アジを使用したフライ、そしてお酒のお供にぴったりなだし巻き玉子などが挙げられています。炭火焼きでは、特選の鶏レバーや豚バラのしそ巻き、せせりなどの串焼きが提供されており、蕎麦やつまみと共に日本酒や焼酎を楽しむスタイルだったようです。日本酒の品揃えにもこだわりを持っていたと伝えられています。かつての平均予算は、ランチタイムが1000円から2000円程度、ディナータイムは5000円から6000円程度でした。
店内の雰囲気は、しっとりとして落ち着きがあり、あたたかみのある照明が配された大人な空間でした。デザイン性の高いインテリアや絵画が飾られていたという口コミもあり、おしゃれな雰囲気も兼ね備えていたようです。総席数は20席台後半から30席程度で、多様なニーズに対応できるような座席構成となっていました。カウンター席では一人静かにお酒と料理を楽しむことができ、テーブル席は複数人での利用に適していました。また、掘りごたつ式の個室も完備しており、6名程度での利用が可能だったため、周囲を気にせずにゆっくりと食事や会話を楽しみたい場合に重宝されたことでしょう。座敷やカップルシートもあり、様々なシーンで利用できるよう配慮がなされていました。20名以下の貸切も受け付けていたという情報も見られます。営業時間については、平日昼間にランチ営業を行い、夜は深夜まで営業していましたが、時期によってはランチ営業を行わない期間もあったなど、変動があったようです。定休日は主に日曜日と祝日でした。2時間半以上の宴会やドリンクの持ち込みが可能といったサービスも過去には提供されていたようです。PayPayによる決済も利用可能でした。子供連れでの利用も可能でした。