東京都千代田区永田町に佇む「山の茶屋」は、都心にありながら穏やかな緑に囲まれた静寂な空間で、伝統のうなぎ料理を堪能できる老舗です。国会議事堂前駅からは千代田線5番出口より徒歩約3分、丸ノ内線1番出口より徒歩約4分とアクセスしやすい立地にあります。また、溜池山王駅の5番出口からも徒歩約3分から6分程度、赤坂見附駅の10番出口からは徒歩約6分から10分程度、永田町駅の6番出口からは徒歩約10分で到着可能です。日枝神社の敷地内に位置する一軒家であり、その趣ある佇まい自体が訪れる人々を非日常へと誘います。
創業から150年以上の歴史を誇る山の茶屋は、江戸時代から継ぎ足されてきた秘伝のタレが最大の特長です。このタレは、戦時中に甕(かめ)を地中に埋めて守り抜かれたという逸話も伝わるほど、店にとってかけがえのない宝であり、長い年月が生み出す深みと香りがうなぎの味わいを一層引き立てています。提供されるうなぎは、厳選された素材を使い、職人の長年の経験と勘によって一尾一尾丁寧に調理されます。蒸し、そして備長炭を使ってじっくりと焼き上げることで、皮は香ばしく身はふっくらとした絶妙な食感に仕上がります。脂乗りが良いながらも重すぎず、上品な味わいが特徴です。
メニューはうなぎ料理を中心としたコースが主となります。うなぎの蒲焼きはもちろんのこと、生の肝を焼いた肝焼き、上品な味わいの白焼き、さっぱりとしたうざく、香ばしい骨せんべいなど、うなぎの様々な部位や調理法を一度に楽しめる「うなぎづくしコース」や、季節の食材を取り入れた一品料理と共にうなぎを味わう本格的な「うなぎ懐石コース」などが用意されています。ランチタイムには、これらのコースを昼の予算に合わせて楽しめるプランも提供されており、目安として10,000円台から、ディナータイムは15,000円台から20,000円台のコースが中心となります。
店内は落ち着いた雰囲気で、ゆったりと食事の時間を過ごせる空間が広がっています。総席数は約40席程度です。大切な接待や会食、家族のお祝い事など、様々なシーンで利用できる個室が完備されています。個室には座敷席や掘りごたつ席もあり、足元を伸ばしてくつろぎながら、周囲を気にせずにプライベートな空間で食事を楽しむことができます。窓の外に広がる豊かな緑を眺めながらの食事は、都会の喧騒を忘れさせてくれる特別な体験となるでしょう。
山の茶屋は完全予約制のため、事前に電話での予約が必要です。駐車場は日枝神社の共有駐車場が利用可能で、ディナータイムには店舗から入場カードを受け取る必要があります。お子様連れでの利用も可能ですが、詳細は事前に店舗に確認することをおすすめします。支払いは各種クレジットカード(JCB、AMEX、Diners、MUFG、DCなど)やd払いなどのQRコード決済にも対応しています。格式ある雰囲気ながらも、ドレスコードは特に定められておらず、普段着での来店が可能です。食べログのうなぎ百名店に複数回選出されており、ミシュランガイドにも掲載された実績を持つなど、その味と品質は高く評価されています。テイクアウトにも対応しており、自宅で店の味を楽しむことも可能です。