東京都江東区佐賀に位置する「西安麺荘 秦唐記 永代総本店」は、中国・西安発祥の伝統的な麺料理、特に「ビャンビャン麺」を日本に広めた専門店です。門前仲町駅3番出口から徒歩約9分、永代橋の近くにあります。新川に1号店をオープンして以来、その特徴的な麺と料理が話題となり、メディアでも多数紹介されてきました。永代総本店は2020年8月にオープンし、より多くの人に西安の味を知ってもらいたいという思いから、かつて同系列のレストランだった場所をリニューアルした店舗です。
最大の特徴は何と言っても手打ちで作られる「ビャンビャン麺」です。小麦粉に水と塩を加えてこねた生地を、注文を受けてから一つ一つ手作業で、約2〜3cm幅に平たく、長いものでは1メートルにも達する長さに伸ばしていきます。この麺を台に打ち付ける際の「ビャンビャン」という音が名前の由来とも言われています。茹で上がった麺は、きしめんよりももっちりとして強い歯ごたえが特徴で、日本のうどんに近い食感とも評されます。
メニューの中心は、この手打ちビャンビャン麺を使った汁なし麺と汁あり麺です。特に人気なのは、ピリ辛の味付けが食欲をそそる汁なしの「ヨウポー麺」です。このほか、「西安三大定番の味」とされるトマト麺やジャージャン麺も汁なしメニューとして提供されています。汁あり麺としては、辛口マーラー麺、タンタン麺、牛肉麺、ホルモン麺、なんこつ麺、鶏白湯麺、酸湯麺などバラエティ豊かです。麺の太さはビャンビャン麺（幅広麺）が基本ですが、ディナータイムには韮の葉のような太さや細麺も選べる場合があります。麺類の価格帯はヨウポー麺が900円、ホルモン麺が950円、酸湯麺が880円などと比較的手頃です。ランチタイムの平均予算は1,000円未満、ディナータイムは2,000円から2,999円程度で、リーズナブルに本格的な西安料理を楽しむことができます。
麺料理以外にも、点心や一品料理、ご飯類、スープ類、前菜、デザートなど豊富なメニューを取り揃えています。焼き餃子（580円）や羊肉串揚げ（1本200円）、パクチーサラダ（390円）、八宝菜（980円）なども提供されており、様々な西安料理を味わうことができます。口コミでは、麺の美味しさはもちろん、他の料理も美味しいとの声が見られます。お酒と一緒にこれらの料理を楽しむこともおすすめです。
店内にはカウンター席が11席あり、一人でも気軽に利用しやすい雰囲気です。その他にテーブル席も複数用意されており、一人での食事から友人や家族との利用まで幅広く対応できます。席の種類に関する詳細な情報は少ないものの、広々とした空間でゆっくりと食事を楽しめるようです。貸切が可能かどうかや個室の有無については明確な情報は見当たりませんでした。清潔に保たれた店内は、女性一人でも安心して利用できるという口コミもあります。
特別なサービスとしては、公式サイトで一部メニューの店舗受取りや麺打ち済みの通販も行っている点が挙げられます。自宅でも秦唐記の味を楽しむことができるサービスです。また、ネット予約にも対応しており、気軽に予約できるのも便利な点です。
営業時間は11:00から15:00までのランチタイムと、17:00から23:00（ラストオーダー22:30）までのディナータイムの二部制です。定休日は日曜日とされています。クレジットカードやQRコード決済も利用可能です。門前仲町駅からは少し歩きますが、永代橋を目指して行くと分かりやすいでしょう。ビャンビャン麺の独特の食感や、西安の本格的な味を体験したい方におすすめの一軒です。豊富なメニューと手頃な価格で、様々なシーンで利用できるでしょう。
