東京都世田谷区宮坂に店を構える「ketoku(ケトク)」は、東急世田谷線山下駅から徒歩約1分、小田急小田原線豪徳寺駅からは徒歩約2分または3分という、鉄道でのアクセスが非常に便利な場所に位置する居酒屋ビストロです。豪徳寺駅からアクセスする場合、小田急線の線路に沿って西へ進み、世田谷線の踏切を渡って少し歩くと右手に見えるマンションの1階に店舗があります。主要な商店街から少し離れた、比較的落ち着いた住宅街の入り口にひっそりと佇む隠れ家のような雰囲気も持ち合わせています。外観は木枠のガラス戸が印象的で、店内は明るく開放的な空間が広がります。白いタイルの壁や天井から吊るされた装飾品が、まるでカフェやワインバルのような洒落た雰囲気を醸し出しており、肩肘張らずにリラックスして過ごせる居心地の良い空間です。
「街の居酒屋」をコンセプトに掲げるketokuは、その名の通り、誰でも気軽に立ち寄れるアットホームな雰囲気が魅力です。店主は三軒茶屋の人気ビストロ「uguisu」で長年腕を磨いた経験を持ち、そこで培った技術と感性を活かしながらも、従来のビストロや居酒屋といったジャンルにとらわれない独自の料理を提供しています。店名の「ketoku」は、店主の出身である秋田県の言葉で「食べる」を意味しており、「食」に対する熱い想いが込められています。提供される食材は、近隣の八百屋や魚屋からその日に仕入れるものが多く、新鮮な旬の素材を活かしたメニューが楽しめます。
料理メニューは手書きで用意され、訪れるたびに新しい発見があるかもしれません。和の要素と洋の要素が絶妙に融合した独創的な品々が並び、その組み合わせの妙に驚かされることも。例えば、「イカの塩辛 コブミカンの香り」は、エスニックな柑橘の風味が塩辛の濃厚な味わいを引き立てる一品として紹介されています。また、「鶏の白レバーと焼きりんご、酒粕のクランブルの和えもの」や「梅味玉子と新じゃがいも、鯖の生ハム、バジルマヨネーズ」といった、ビストロ料理をベースにしながらも酒場らしいテイストが加えられたメニューも人気を集めています。定番のつまみとしては、「ウフ・マヨネーズ」が300円(税込)、「大豆といろいろお肉の煮込み」が600円(税込)など、手頃な価格で楽しめるものが充実しています。「マッシュルームともち麦、鶏肉の水餃子」は700円、比内地鶏を使った「比内地鶏のとりわさ、アボカド」は800円で提供されています。しっかりとしたメイン料理もあり、「牛サーロインのロースト、赤ピーマンの煮込み添」は2,500円(税込)、旬の魚を使った「甘鯛のうろこ焼き、クタクタブロッコリーピュレ」は1,900円(税込)など、季節ごとの素材を活かしたローストや煮込み料理も楽しめます。〆には「牛すじ丼」を600円(税込)で味わうこともできます。多くのメニューが1,000円以下で提供されており、価格帯は非常にリーズナブルです。
ドリンクメニューも豊富で、料理との相性を考えながら自由に選ぶのがketokuのスタイルです。特に自然派ワインに力を入れており、様々な国の自然派ワインが豊富に揃えられています。ワインはぶどう本来のピュアな味わいやパワフルな個性が感じられるものが多く、料理の味をより一層引き立てます。また、クラフトビールも用意されており、ビール好きにも満足できるラインナップです。日本酒、焼酎、サワーなどもあり、まさに「何でもアリ」といった多様な品揃えが魅力です。場合によってはお客さんが自分で冷蔵庫から好きなドリンクを選んで栓を開けるという、肩肘張らないサービススタイルも、このお店ならではのアットホームな雰囲気を作り出しています。
店内には総席数16席が設けられており、調理風景を眺めながら食事を楽しめるL字型のカウンター席と、少人数での利用に便利なテーブル席があります。個室の用意はありませんが、店内全体を18名程度までで貸切利用することも可能です。一人でふらりと立ち寄ってカウンター席で店主との会話を楽しむのも良いですし、友人や家族とテーブル席を囲んで食事とお酒をゆっくりと味わうのもおすすめです。デートや記念日、ちょっとしたお祝い事など、様々なシーンで利用されています。また、子連れファミリーも歓迎しており、家族みんなで楽しめる雰囲気も兼ね備えています。ネット予約も可能で、事前に席を確保しておくと安心です。支払いにはクレジットカードやPayPayも利用できます。豪徳寺・山下エリアで、美味しい料理と様々なお酒を気軽に楽しみたいときに立ち寄りたい、温かい雰囲気の居酒屋ビストロです。