滋賀県近江八幡市新町に位置する「喜兵衛」は、近江八幡の郷土料理を堪能できる店として知られています。JR琵琶湖線「近江八幡駅」からは車で約7分、近江鉄道バス「新町」バス停からは徒歩約3分ほどの場所にあります。八幡堀の近くに位置し、風情ある景観も魅力の一つです。
この店は、享保年間創業の近江商人の旧邸宅を利用しており、築270年の歴史を持つ建物です。滋賀県の有形文化財にも指定された家屋で、内蔵を持つ田型住宅の造りや、白漆喰と黒漆喰、格子窓の意匠など、随所に商家の風情が感じられます。店内には民芸品が展示されており、時代劇にも使用されることがあるという趣のある空間で食事ができます。 慌ただしい日常を離れ、ゆったりとした時間を過ごせる雰囲気が特徴です。
「喜兵衛」で提供されるのは、地元のおばちゃんたちが丹精込めて作る温かい郷土料理です。 近江八幡の四季折々の食材や、琵琶湖で獲れる湖魚、近江牛、赤こんにゃく、丁字麩など、滋賀ならではの食材をいかした料理が味わえます。
メニューの中心は御膳料理で、「喜兵衛膳」(3,300円 税込)や「秀次御膳」(4,400円 税込)、「日觸詣」(5,500円 税込)などがあります。 「喜兵衛膳」には、黒和牛の冷しゃぶ、赤こんにゃく、丁字麩、琵琶湖の小魚三種、丁稚羊かんなどが含まれ、別皿で鯉煮付け、鯉のあらい、近江牛ローストビーフ、天ぷらの中から一品を選べます。 特に、開店当初から守り続けられている鯉の煮つけは自慢の一品とされており、泥抜きをしっかりと行っているため、臭みがなく淡白な白身の旨みが楽しめるとのことです。 その他にも、「蒟蒻御膳」(3,300円 税込)や「近江牛すき焼き」(4,400円 税込)、「近江牛づくし」(5,500円 税込)といったメニューも提供されています。 一品料理として、鯉煮つけ(1,210円 税込)、近江牛ローストビーフ(1,320円 税込)、鯉のあらい(1,210円 税込)なども用意されています。 季節によっては、ビワマス、鮎の塩焼き、モロコ焼きなども味わえる場合があります。 予算は、ランチが2,000円から3,000円程度、ディナーが6,000円程度のようです。
座席は全席テーブル席ですが、要望に応じて座敷の利用も可能です。 個室も用意されています。 結納の食事会や接待、家族での利用など、様々なシーンで利用できます。
営業時間は月曜日、火曜日、木曜日から日曜日の11:00から14:30(料理、ドリンクともにラストオーダー14:30)です。 夕食は完全予約制で、6名以上の一組限定で受け付けており、女将のおまかせで6,600円(税込)以上となります。 最終退出時間は21:30までです。 定休日は水曜日ですが、祝日の場合は営業しています。 駐車場は7台分完備されています。 クレジットカードやPayPayでの支払いも可能です。