京都市中京区、錦市場のほど近くにひっそりと佇む「斗米庵」。阪急京都河原町駅から徒歩約3分、阪急烏丸駅や京都市営地下鉄四条駅からも徒歩圏内に位置し、錦市場内に店舗入口があります。街の喧騒から離れた路地の奥にあり、隠れ家のような落ち着いた雰囲気です。店名の「斗米庵」は、江戸時代の絵師・伊藤若冲の別号に由来しており、「作品一点を米一斗と定める」という意味が込められています。
祇園の名割烹などで約30年の研鑽を積んだ料理長が腕を振るう京料理は、錦市場で毎日仕入れる旬の食材と「錦の名水」を使用しているのが特徴です。素材本来の味を活かした繊細かつ滋味深い味わいの料理を提供しており、正統派の京料理に軸足を置きながらも創作性のある一品も楽しめます。特に錦の地下水で引いた出汁で作る椀物はまろやかで好評を得ています。 目でも楽しめるよう趣向を凝らした季節を映し出す料理の数々が提供されています。
メニューは昼夜ともにコースが中心です。ランチは手軽に京料理を味わえる八寸をメインにしたミニコースや、人気の八寸に造りが加わったコース、そして斗米庵のレギュラーコースである会席料理などがあります。 ディナーでは、旬の素材を贅沢に使用した会席コースや、八寸をメインにしたコース、お酒と共に楽しむプリフィクスコースなどが用意されています。 ランチの価格帯は3,000円台から5,000円台、ディナーは6,000円台から1万円台のコースが中心となっているようです。 コース内容は季節によって異なり、ある日のランチコースでは、胡麻豆腐やあさり真丈のお椀、昆布締めにした鮮魚の造り、美しい八寸、牛ロース肉のしゃぶしゃぶ鍋などが提供された例もあります。 豊富な種類のワインや日本酒も取り揃えられており、料理とのペアリングも推奨されています。
店内は和モダンで落ち着いた空間が広がっており、総席数は16席または18席程度のようです。個室や掘りごたつ席、カウンター席、ソファ席、テラス席の用意はなく、全席テーブル席となっています。 貸切も可能で、利用可能人数は10名から16名程度です。 店内は全席禁煙ですが、店外・屋外に喫煙スペースが設けられています。 未就学のお子様は利用できません。 外国語メニューとして英語の対応も可能です。 クレジットカードやPayPayでの支払いにも対応しています。 ネット予約も可能ですが、電話での予約も受け付けています。予約システム上、3名以上の予約を希望する場合は電話での問い合わせが推奨されています。
特別なサービスとして、過去には錦市場でプロの目利きによる食材の仕入れを体験し、その食材でオリジナルの懐石料理を味わえる1日1組限定のプログラムが実施されたこともあります。 これは錦市場の食文化を肌で感じられるユニークな企画でした。