京都市東山区宮川筋に位置する「ふじ寅」は、京阪祇園四条駅から徒歩約1分から3分とアクセスしやすい場所にあります。築約100年の京町家を改装した店舗は、元々料理店だった建物を活かし、その趣を残しています。店内は、柱や揺らぎのあるガラスなど建築当初のまま残る部分と、改装された部分が調和した空間で、訪れる人からは「おばあちゃんの家に遊びに来たみたい」「ただいまと言いたくなる」といった声も聞かれる、懐かしく落ち着いた雰囲気が魅力です。坪庭を眺めながら食事やお茶を楽しめる席もあり、四季折々の景色を堪能できます。
お店のコンセプトは、「ごはんと宇治茶とおまんじゅう」。昼はカフェとして、夜は食事処として営業しており、せいろ蒸しをメインとしたヘルシーな料理や、こだわりの宇治茶、そして京菓子司が手掛けるオリジナルのおまんじゅうなどを提供しています。旬の野菜や京都ぽーくなど、京都産の食材を多く使用しているのが特徴です。
ランチメニューの中心は「季節野菜のせいろごはん」で、価格は2,750円(税込)です。これは、京都ぽーく、季節のお野菜、炊き込みごはんがお吸い物と抹茶のパンナコッタと共に三段のせいろで提供される彩り豊かな一品です。季節によって炊き込みご飯の内容は変わります。京都ぽーくは蒸されて旨みと甘みが際立ち、季節野菜は7種類の薬味で様々な味わいを楽しめます。炊き込みご飯はとうもろこしとじゃこの組み合わせなどがあり、素材の甘みと塩加減が絶妙なバランスです。おこさまランチ(1,650円 税込)も用意されており、炊き込みごはんのおにぎり、野菜、ソーセージ、お吸い物にバニラアイスが付きます。
カフェタイムには、「ふじ寅パフェ」(1,540円 税込)や、「ほかほか蒸しまんじゅうset」などが楽しめます。ふじ寅パフェは、寅モナカ、抹茶アイス、塩あんこ、白玉など様々な要素が詰まった一品で、甘さと酸味のバランスが良いと評判です。ほかほか蒸しまんじゅうセットは、京菓子司がふじ寅のために作ったオリジナルのおまんじゅう2種(こしあん、芋あん)と自家製抹茶の浮島をせいろで蒸したものに、あられ4種と宇治茶がセットになっています。温かいおまんじゅうとあられ、そして宇治茶という組み合わせで、ほっと一息つけるメニューです。ディナータイムには、季節野菜のせいろごはんのコースが用意されており、和牛サーロイン、京赤地鶏の塩麹漬け、鮭の塩麹漬けからメインを選べます。価格はそれぞれ7,700円、6,600円、5,500円(いずれも税込)です。これらのコースには、先付け、季節野菜のせいろ蒸し、選べるお肉やお魚のせいろ蒸し、塩おむすび、赤だし、香の物、デザートが含まれます。
座席は、テーブル席、半個室、そして坪庭を望む座敷席や個室があります。個室は週末の予約が埋まりやすい人気の席です。店内には、店主の大叔父が集めていた掛け軸が飾られている床の間など、古き良き趣が残されています。全席禁煙です。支払い方法については、各種クレジットカードや電子マネーが利用可能です。
特別なサービスとして、着物で来店した際に特典があるという情報も見られます。また、誕生日などの特別な日のお祝いにも対応しており、お祝い・サプライズの相談が可能です。予約は電話や一部サイトから可能です。貸切利用についても相談できます。アレルギー対応や車椅子での利用についても、臨機応変に対応してもらえるとのことです。英語対応可能なスタッフや英語メニューも用意されています。