京阪京都線 清水五条駅から徒歩約3分のところに位置する「京料理 はり清」は、江戸時代中期の万治二年(1659年)に創業した、三百六十有余年の歴史を持つ京料理の老舗料亭です。元々は清水寺や鳥辺野を訪れる人々のための小さな茶店として始まり、江戸中期に播磨屋清七という当主の名から「播清(はり清)」の屋号を掲げました。創業以来、京料理一筋にその伝統を守り伝えながらも、時代の変化に合わせて柔軟に新しいものも取り入れ、食通からも評価される京料理を提供しています。
「京料理 はり清」の料理は「出汁が要」とされており、四季折々の素材が持つ旨味を最大限に引き出し、出汁をしっかりと効かせた奇をてらわない正統な京料理を信条としています。お吸い物にはあっさりとした上品な味わいのマグロ節を使用し、野菜や魚のタレ、肉のソースには利尻昆布や鹿児島枕崎産のかつおなどの濃厚な出汁を用いるなど、素材の持ち味を引き出すための工夫が凝らされています。旬の味覚を大切にし、夏には鮎、秋には松茸や栗、冬には蟹や河豚、すっぽんといった季節を代表する食材を取り入れています。八寸では少量多品目で様々な食材を堪能できるよう構成されています。
メニューは昼夜ともに懐石料理を中心に提供しています。昼のお献立は昼餐膳から懐石まで複数の価格帯が用意されており、夜のお献立も懐石がおまかせ懐石を含め数段階の価格設定で提供されています。お子様向けメニューも用意されています。最新のメニュー内容や価格については店舗へ直接確認することをおすすめします。
店内は京町家の風情を残す純和風の空間で、落ち着いた雰囲気の中で食事が楽しめます。大小様々なタイプの個室が用意されており、テーブル席の個室やお座敷の個室があります。障子の向こうに日本庭園を眺められる部屋もあり、季節の移ろいを感じながらゆったりと過ごすことができます。個室は1名から利用可能で、最大40名まで収容できる大広間もあります。デートや接待、お祝い事、法事など、様々なシーンに合わせて利用できる個室が充実しています。椅子席の用意も可能です。
お祝い事での利用にも適しており、結納や顔合わせ、お宮参り、お食い初め、七五三、還暦祝いなど、人生の節目となる特別な日の食事にも利用されています。慶事の際にはお祝いの設えや器で準備されることもあります。また、店舗では料理教室やお土産・弁当の販売も行っています。近隣には系列の洋菓子ブランド「ファミーユ ドゥ チエ ハリセ」があり、そちらのイートインスペースとして「京料理 はり清」が利用できる時間帯もあります。