杜の都　五橋横丁

仙台市青葉区中央にある「杜の都 五橋横丁」は、JR仙台駅南6出口より徒歩約2分、地下鉄南北線五橋駅北3出口より徒歩約4分、地下鉄東西線宮城野通駅南1出口より徒歩約5分の場所に位置しており、仙台駅からのアクセスが良い。趣のある数寄屋造りの建物が特徴で、全長約50メートルの横丁内に複数の専門店が軒を連ねる。

五橋横丁の最大の特徴は、横丁内の店舗のメニューをどのお店にいても「店内出前」として注文できる点にある。これにより、例えば牛タン店にいながら焼き鳥や中華料理を同時に楽しむといったことが可能となる。これは「今までにない新しいスタイルの横丁」として、それぞれの専門店の味を一度に堪能できる画期的なシステムと言える。

横丁内には、牛タン料理の「たんや善治郎 別館」、立ち飲みスタイルの「たんや善治郎 立ち呑み処」、中華そばや炒飯、餃子などを提供する「ミンパンティン」、炭火焼鳥の「炭火焼鳥 五橋」、串揚げや串焼きの「Kiechan’s」といった個性豊かな店舗が集まっている。これらの店舗は内部で繋がっており、天候を気にせず行き来しやすい構造になっている。2024年5月30日には一部店舗がリニューアルオープンし、「たんや善治郎 三陸海鮮部」や「五橋キッチン Kiechan’s」なども加わっている。

提供されるメニューは多岐にわたり、仙台名物の牛タンはもちろんのこと、三陸産の新鮮な魚介類を使用した刺身や海鮮丼、こだわりの国産鶏を使った焼き鳥、サクサクの串揚げ、肉汁溢れる餃子や雲呑麺、さらには仙台の冬の風物詩であるせり鍋なども用意されている。たんや善治郎では、職人が丁寧に仕込んだ牛タンを炭火で焼き上げており、「牛たん定食」や希少な真中たんを使用した定食などが人気である。海鮮部では三陸産の銀鮭タコめしや石巻名物穴子海老天丼などが楽しめる。立ち呑み処では宮城県内全25蔵の日本酒や豊富な種類のワインを取り揃えており、牛タンや海鮮と合わせて味わうことができる。Kiechan’sでは蔵王JAPAN Xを使用したかつ丼や串揚げがおすすめとして挙げられている。お通し代が無料という嬉しいサービスも提供されている。

座席に関しては、お座敷の個室があり、3名から最大30名まで利用可能で、宴会などにも適している。その他、カウンター席やテーブル席も用意されており、一人でもグループでも利用しやすい雰囲気である。

杜の都 五橋横丁は全席禁煙だが、店舗を出たところに喫煙スペースが設けられている。多様な仙台・宮城の美味しいものを一箇所で楽しめる横丁として、地元客だけでなく観光客にも推奨できるスポットと言える。