千葉県我孫子市本町に位置する「割烹旅館 角松本店」は、JR我孫子駅南口から徒歩約5分から6分ほどの場所にあります。江戸時代から続く由緒ある割烹旅館として知られており、明治天皇も宿泊された歴史を持つ宿として、テレビ番組で紹介されたこともあります。かつては「松島屋」という旅館名で営業しており、明治43年頃には柔道の嘉納治五郎もよく訪れていたとされています。現在も割烹旅館として営業を続けており、純和風の外観と趣ある玄関が特徴です。街中にありながらも、一歩足を踏み入れると別世界のような閑静な佇まいを感じさせ、四季折々の移ろいを楽しめる中庭があります。
お料理は創業からのこだわりがあり、会席料理などが提供されています。具体的なメニュー内容や料金に関する詳細な記述は限られていますが、蟹コースの会席料理例として12,000円(税・サービス料込み 14,520円)のコースがあったことが確認できます。また、宿泊時の食事として、夕食や朝食が提供されており、食事の時間や入浴時間について希望を聞いてくれるといったサービスもあります。朝食にはお抹茶が出されたという口コミも見られます。
客室は「行在所」の佇まいをそのままに残しているとされ、純和風の味わいがあります。布団はあらかじめ敷かれている場合もあるようです。窓からは宿の庭を眺めることができ、街中にありながらも落ち着いた雰囲気の中で過ごすことができます。ただし、宿泊に関しては現在休業中とのことです。個室での食事も可能であり、全席禁煙とされています。
特別なサービスに関する詳細な情報は見当たりませんが、利用者のブログからは、余計な接客がなく快適に過ごせたという感想や、女将さんの気遣いへの感謝が綴られており、細やかな配慮が伺えます。また、浴室は追い炊きではないため、希望の時間に合わせて準備してくれるというサービスもあるようです。建物に関しては、前の道路を大型車が通ると振動や騒音を感じることもあるとの記述もありますが、これも街中の宿ならではと言えるでしょう。