川越市幸町に佇む「陶路子(とろっこ)」は、川越観光の中心地である蔵造りの町並みに位置し、時の鐘からもほど近い甘味処、日本料理店です。明治26年に建てられた趣ある蔵造りの建物「陶舗やまわ」の一角にあり、陶器店に併設されているため、食事と共に器も楽しめるという unique な魅力があります。西武新宿線本川越駅からは徒歩約15分、JR川越駅・東武東上線川越駅からはバスで一番街バス停下車後徒歩約1分と、アクセスも比較的良好です。ただし、専用駐車場はないため、近隣のコインパーキングや公共駐車場を利用する必要があります。
店内で提供されるのは、川越名産のさつまいもをふんだんに使用した手作りの料理や甘味です。看板メニューは「さつまいもミニ懐石」で、さつまいもを使った炊き込みご飯、いもがらと油揚げの煮物、さつまいもの白和え、いもコロッケのそうめん揚げ、さつまいも海老グラタン、おさつもちの揚げ出し、香の物、おさつ汁、さつまいものデザートといった、さつまいも尽くしの9品(または10品)で構成されています。さつまいもの多様な味や食感を楽しむことができるこのミニ懐石は特に人気が高く、ランチタイムの11時45分から提供され、なくなり次第終了となります。予約も可能ですが、時間指定には制限がある場合や、ご予約希望日の数日前までの連絡が必要な場合があります。
ミニ懐石以外にも、クリームあんみつやおしるこ(おさつもち入り)、さつまいもケーキ、お抹茶などの甘味も充実しており、川越散策の休憩に立ち寄るのもおすすめです。ドリンクメニューには、珈琲、紅茶、オレンジジュースに加え、さつまいも地ビールや夏季限定のかき氷などもあります。価格帯は、さつまいもミニ懐石が2,200円(以前は1,900円との情報もあり)、甘味はおおむね550円から800円程度です。
店内は落ち着いた和の空間が広がり、テーブル席の他に座敷席もあり、席数は約40席です。個室はありません。特筆すべきは、漆塗りのハイテーブルに施された遊び心のある工夫です。底のとがったグラスを置ける穴や、ハンドバッグをかけられるフックなどが備え付けられており、陶器店直営ならではの器へのこだわりと共に、訪れる人を楽しませる仕掛けが見られます。全席禁煙です。
特別なサービスとしては、誕生日や祝い事の際のバースデープレート等の用意は行っていないとのことです。