神奈川県川崎市川崎区桜本に根差す「味角楼」は、地元で長く親しまれている飲食店です。この地で30年以上にわたり営業を続けており、地域住民の日常に寄り添う存在として知られています。お店の最大の特徴は、中華料理ととんかつという異なる二つの看板を掲げ、どちらの料理も楽しめる「二刀流」スタイルにあります。
アクセスとしては、京急大師線の各駅から徒歩圏内に位置しており、鈴木町駅からは徒歩約18分、川崎大師駅からは徒歩約19分、港町駅からは徒歩約21分です。JR川崎駅からはやや距離があり、徒歩では30分ほどかかります。公共交通機関を利用する場合、川崎鶴見臨港バスの利用が便利で、藤崎四丁目バス停や桜本バス停からは徒歩数分でアクセス可能です。お店の近くにはコインパーキングもあるため、車での来店も選択肢の一つとなります。
店内は昔ながらの食堂といった雰囲気で、どこか懐かしさを感じさせる空間です。席数はカウンター席と小上がりを合わせて15席から20席程度。特にカウンター席はL字型になっており、店主の調理風景を間近に見ながら食事を楽しむことができます。お一人様でも気兼ねなく利用でき、また知人や友人と訪れて美味しい料理を囲むのも良いでしょう。個室や特別なソファ席などの用意はありません。
「味角楼」の魅力は何と言ってもその豊富なメニューと、多くのお客さんがボリューム満点だと感じている点にあります。壁に貼られたメニューには、中華料理の定番から揚げたてのとんかつまで、食欲をそそる品々が並びます。特に人気を集めているのは定食メニューで、しっかり食べたいというニーズに応えています。
とんかつメニューでは、ロースカツ定食が多くの人に支持されています。価格帯は時期や情報源によって多少の差が見られますが、概ね1000円前後の価格で提供されていることが多いようです。サクッとした食感の衣と、ジューシーで柔らかな豚肉が特徴で、お店独自の自家製とんかつソースとの相性が抜群だと評判です。ロースカツ定食の他にも、チキンカツ定食、ねぎ味噌ヒレカツ定食といったバリエーションや、アジフライ、メンチカツ、エビフライなどの揚げ物も揃っています。
中華料理のメニューも充実しており、ラーメン類ではサンマーメンや塩バターラーメンなどが楽しめます。また、中華料理の定番である餃子も人気の一品です。味角楼の餃子は一つ一つが大きめで、もっちりとした皮の中に野菜と肉の旨みが詰まった餡がたっぷり入っており、食べ応えがあります。この他にも、麻婆豆腐やカツカレー、各種丼ものなどがあり、その日の気分や好みに合わせて様々な料理を選ぶことができる幅広い品揃えが魅力です。自家製ポテトサラダやカニクリームコロッケといった一品料理は、ビールなどのおつまみとしても人気です。
ランチタイムもディナータイムも営業しており、ランチは1000円以下、ディナーは2000円以下を目安に、リーズナブルな価格でお腹いっぱい美味しい料理を楽しむことができます。定食のご飯はお代わりも可能な場合があるようです。
飾り気のない、昔ながらの温かい雰囲気の中で、ボリュームたっぷりの美味しい中華料理やとんかつを味わえる「味角楼」は、地域の人々の胃袋を掴んで離さない魅力があります。がっつり食べたい時や、地元に根差したアットホームな雰囲気の中で食事を楽しみたい時に、訪れてみる価値のある一軒と言えるでしょう。