神奈川県小田原市栄町にある「スペインバルEl Borracho(エルボラーチョ)」は、JR小田原駅東口から徒歩約5分、伊豆箱根鉄道大雄山線緑町駅からも徒歩約5分とアクセスしやすい場所に位置するスペインバルです。賑やかな銀座通りに面しながらも路地との角地にあり、大きな窓が特徴の開放的な雰囲気を持っています。店内はシンプルで落ち着いたデザインで、カウンター席とテーブル席合わせて18席が設けられています。特筆すべきは、店内の内装に50年以上前に実際に使われていた小田原市片浦地区特産のみかんの木箱が再利用されており、温かみのある居心地の良い空間を演出しています。グループでの利用もしやすいテーブル席に加え、一人でも気軽に立ち寄れるカウンター席も備わっています。
この店のオーナーシェフは、学生時代のヨーロッパ一人旅でバルセロナのスペインバルに魅せられ、日本とバルセロナでの修行を経て、2012年に地元小田原で開業しました。本場バルセロナ仕込みのスペイン料理を提供しており、小田原にいながら地中海の風を感じられるような体験ができます。
メニューは、アヒージョやハモン・セラーノ、パエリアといったスペイン料理の定番が充実しています。特に、店に入ってまず目を引くカウンター席前のショーケースには、一口サイズで気軽に楽しめるピンチョスが5種類程度日替わりで並びます。地産の食材を活かしたメニューが多く、「小田原枝豆入りチキンライス風ミニパエリアライスコロッケ」や「イベリコ豚カルビとバラ肉とトロトロ湘南ナスのピンチョス」、「小田原獲れシイラフライとアジフライのタルタルピンチョス」などが提供されることもあります。パエリアは大鍋のイメージがありますが、こちらでは1人前からオーダー可能なので、一人でも気軽に楽しめます。
料理に使用するハーブや野菜は、シェフが自宅の庭で育てたミントや親戚の畑で採れた小田原の新鮮なものを取り入れています。また、スペインの味に近づけるため、オリーブやケッパーベリー、パプリカパウダーなどの現地食材や、香り高いスペイン産の生のニンニクを使用するなど、素材へのこだわりが見られます。料理の風味付けには、ワインの代わりに辛口のシェリー酒が使われることもあります。
平均予算はディナータイムで3000円から4000円程度で、美味しい料理と価格のバランスが良いという口コミも見られます。コース料理も用意されており、飲み放題付きのプランもあります。予約が可能で、クレジットカードや一部QRコード決済も利用できます。全席禁煙ですが、喫煙情報については店舗への確認が必要です。お祝いやサプライズの相談も可能で、子供同伴も可能です。貸切も20名以下であれば対応できる場合があります。店内ではスポーツ観戦も楽しめる空間となっています。