札幌の奥座敷と呼ばれる定山渓温泉に位置する「バーチテラス ベーカリー&カフェ」は、定山渓万世閣ホテルミリオーネの1階にあるベーカリーカフェです。ホテル宿泊者以外も気軽に利用できるため、温泉地を訪れた際の立ち寄りスポットとしても人気を集めています。札幌中心部からは車で約44分、地下鉄南北線真駒内駅からはバスで約50分の「定山渓」バス停下車後、徒歩約1分とアクセスも比較的良好です。日帰りで利用の場合、ホテルの駐車場は宿泊者専用のため、徒歩1分ほどの定山渓公共駐車場(無料)を利用するのが便利です。
この店の大きな特徴の一つは、温泉地ならではの「足湯テラス」が併設されている点です。開放感のあるテラス席では、無料で足湯に浸かりながら、焼きたてのパンやコーヒーを味わうことができます。特に紅葉シーズンには、美しい景色を眺めながらゆったりとした時間を過ごせると好評です。タオルも用意されているため手ぶらで利用できるのも嬉しいポイントです。また、店内は北海道産の建材をふんだんに使用した、木の温もりあふれる空間が広がっており、白樺をモチーフにしたデザインがおしゃれな雰囲気を演出しています。寒い時期には札幌軟石を使った薪ストーブに火が入り、暖炉の周りで食事を楽しむこともできます。ソファー席も用意されており、広々とした空間でくつろぎながら過ごせます。店内にはキッズルームも完備されているため、小さなお子様連れでも安心して利用できます。Wi-Fiも完備しており、インターネット環境も整っています。
パンは店内の工房で毎日焼き上げられており、常時20種類以上が並びます。世界的に有名なベーカリーから技術提供を受け、フランスの伝統的な製法でこだわりの小麦やルヴァンリキッドを使用し、低温長時間発酵させることで小麦の風味を引き出した本格的なパンを提供しています。焼き立てのパンが出来上がるとベルで知らせてくれます。定番のクロワッサンはバターの香りとざっくりとした食感が楽しめると人気です。他にもまるごとエッグクロワッサンやアスパラとベーコンのパニーニなど、季節の野菜を使った期間限定の調理パンも登場します。定山渓温泉のゆるキャラ「かっぽん」をモチーフにした可愛らしいクリームパンもおすすめです。パンはテイクアウトも可能で、地元の人々も買いに訪れるほどです。
パン以外にも、定山渓ドッグやロコモコなどの軽食も提供しています。ランチタイム(11:00~15:00)には、ホテル内のピザ窯で焼かれたピザランチや、パンランチセット(サラダ・ドリンク・デザート付)も楽しめます。飲み物はコーヒーやカフェラテ、オホーツクブルーの「流氷ドラフト」といった北海道産クラフトビールなども用意されています。人気のクロワッサンは240円、まるごとエッグクロワッサンは320円、アスパラとベーコンのパニーニは300円、ハンドドリップスペシャリティーコーヒーは550円(いずれも税込)といった価格帯です。
定山渓万世閣ホテルミリオーネの1階という場所にありますが、ホテルのビュッフェの朝食で提供するためにオープンしたパン工房が始まりで、現在では宿泊者以外も気軽に立ち寄れるベーカリーカフェとして営業しています。営業時間内であれば、パンの購入はもちろん、カフェスペースや足湯テラスでの利用も可能です。パンは売り切れ次第終了となるため、早めの時間帯に訪れるのがおすすめです。特にホテルのチェックアウト時間近くがパンの種類が豊富に並ぶ傾向があります。不定休で、定山渓万世閣ホテルミリオーネに準じています。