かつて北海道札幌市西区琴似3条2丁目8番18号に位置していた「TEA 琴似店」は、2023年10月29日をもって閉店いたしました。JR琴似駅からは徒歩約6分の場所にあり、本格的な台湾の味を提供するタピオカ専門店として営業していました。台湾出身のオーナーが、台湾で親しまれている「本物の味」を届けたいという想いを持って開店したお店として知られています。
店内では、台湾から直接輸入したキャッサバ粉を使用し、店舗で手作りされた白い生タピオカが特徴でした。この生タピオカは、常温の状態では数時間しか品質を保てないほど新鮮さにこだわっており、一般的なタピオカとは一線を画すもちもちとした食感が多くの人に支持されていました。また、着色料や保存料は一切使用せず、タピオカ本来の風味を大切にしていた点も特筆されます。トッピングには、ミルクティーやジュースとの相性が良いとされる仙草ゼリーも用意されており、ドリンクの甘さと仙草ゼリー特有のほのかな苦みの組み合わせを楽しむことができました。仙草ゼリーは美肌やダイエット効果も期待できると言われ、健康志向の方にも注目されていました。さらに、ドリンクに使用される黒糖シロップや苺シロップも店舗で手作りされており、一杯一杯に手間暇かけたこだわりが感じられました。
提供されていたメニューには、アールグレイ紅茶、台湾杉林渓烏龍茶、鉄観音、台湾青茶、国産ほうじ茶、冬瓜茶といった様々な種類のティーベースドリンクがありました。これらに自慢のタピオカや仙草ゼリーなどをトッピングして楽しむことができました。ミルクティーや黒糖系のドリンク、豆乳ベースのメニューに加え、ダルゴナほうじ茶ラテや、台湾スイーツの豆花なども提供されており、幅広いラインナップが魅力でした。一部のティーは450円から、ミルクティーはタピオカまたは仙草ゼリーのトッピング込みで500円、両方をトッピングすると550円で提供されていました。また、もちもちとした食感のエッグワッフルも人気で、単品では500円、対象ドリンクとのセットでは800円で提供されていました。豆花にはトッピングが一つ無料で付けられるサービスもありました。
店舗はビルの1階にあり、シンプルながらもおしゃれで落ち着いた雰囲気の空間でした。店内には可愛らしい白いクマのようなモチーフが飾られており、フォトスポットとしても親しまれていました。座席数は20席程度で、一人でも気軽に立ち寄れるカウンター席も完備されていました。混雑していない時間帯は、作業や勉強をする場所としても利用できたようです。駐車場も用意されていたため、車での来店も可能でした。
惜しまれながら閉店した「TEA 琴似店」ですが、台湾の本格的な味と手作りにこだわった高品質なタピオカドリンクやスイーツは、訪れた人々に特別な時間を提供していました。