札幌市西区山の手、閑静な住宅街の中にかつて存在した「GALLERY CAFE Lucy(ギャラリーカフェ ルーシー)」。山の手3条5丁目のYAMANOTE GALLERY 1Fに位置し、アートとグルメを五感で楽しむ大人のための空間として親しまれていました。瀟洒なブラウンの外観の建物で、一歩足を踏み入れると、ギャラリー空間が広がる非日常的な雰囲気が魅力でした。
地下鉄東西線琴似駅からは徒歩10分から15分ほどの距離にあり、バス停の山の手3条6丁目からは徒歩約1分とアクセスしやすい場所にありました。店舗前には駐車場も完備されており、車での来店も可能でした。
店内の1階はギャラリーを併設したカフェスペースとなっており、カウンター席を含む約30席が設けられていました。倉庫のようなシックな内装で、落ち着いた時間を過ごすことができました。2階はメインギャラリーとなっており、海外から輸入された現代グラフィックポスターやアンティークグッズ、ビンテージ食器などが展示され、まるでミニ美術館のような趣がありました。これらの展示品は鑑賞だけでなく、購入することも可能でした。また、2階にはアパレルスペースも併設されており、カフェ利用の合間にショッピングを楽しむこともできる複合的な要素を持つ店舗でした。1階の入り口近くにはシルバーアクセサリーを扱うアトリエ兼ショップもあり、多様な楽しみ方ができる空間でした。
提供されるメニューも豊富で、ランチタイムにはお得なセットメニューがありました。例えば、サラダとドリンクが付いたピザセット(1280円)やパスタセット(1380円)、バケット、ミニサラダ、ドリンクが付いた本日のパスタランチセット(1380円)などが提供されていました。チキンと野菜の旨みが溶け込んだ鶏モモ肉のトマトソース煮込みや、鉄板カツミートスパゲッティ(1380円)といった食事メニューもあり、カフェでありながらもしっかりと食事を楽しめる点が特徴でした。ドリンクでは、当時話題のチーズティーやタピオカミルクティー(580円)なども提供されていました。ディナータイムには、新鮮な牡蠣料理やTボーンステーキグリル(300g 2880円)、国産和牛のサーロインステーキ(200g 3120円)といった本格的なメニューも提供されており、様々なシーンで利用できる魅力を持っていました。ランチの価格帯は1000円台、ディナーは2000円台から楽しめる価格設定でした。
多様なアートや商品に囲まれた空間で、こだわりの食事やドリンク、スイーツを楽しむことができた「GALLERY CAFE Lucy」でしたが、この山の手の店舗は2023年4月30日をもって閉店しました。その後、2023年7月1日に札幌市中央区すすきのへ移転し、現在はすすきのの地で「GALLERY CAFE LUCY」として営業を続けています。移転後の店舗でもギャラリーカフェとしてのコンセプトは引き継がれており、特に国産フルーツをふんだんに使用した〆パフェなどが人気を集めているようです。