函館市電の松風町駅から徒歩約2分、函館駅からも徒歩約7分とアクセスしやすい立地にある「函館海鮮居酒屋 ヤン衆漁場 二代目 昌栄丸」。賑やかな看板が目印のこちらの居酒屋では、元漁師である大将が厳選した新鮮な海の幸を使った豪快な浜料理を味わうことができます。店名の「ヤン衆」とは漁師を指し、店主がかつて漁業に従事していた際の船の名前が店名に由来しているとのことです。
店内に足を踏み入れると、磯の香りがほんのりと漂い、まるで漁港の番屋にいるかのような雰囲気が感じられます。店内にはいくつもの生け簀が設置されており、様々な種類の活きの良い魚介類が泳いでいる様子を見ることができます。この生け簀はそれぞれ水温が調整されており、多種多様な魚介類が快適に過ごせるよう工夫されています。カウンター席の上には漁網や浮き、いさり火を模した電灯が飾られており、漁港の活気を感じさせる内装も特徴の一つです。家族連れで訪れた子供が水族館のようだと喜ぶこともあるようです。
毎日、函館近郊の南茅部地区にある尾札部・木直漁港へ大将自ら出向き、その日の朝に水揚げされたばかりの魚を直接買い付けています。長年の経験で培われた目利きで選び抜かれた魚介類は、鮮度へのこだわりが強く、活魚以外はその場で血抜きや内臓除去などの下処理が行われ、鮮度を保った状態で運ばれます。南茅部地区は定置網発祥の地としても知られ、寒流と暖流が交じり合う恵まれた環境から多種多様な魚介類が水揚げされる、まさに海の幸の宝庫です。その季節ならではの旬の味覚を提供することに力を入れています。
この店一番の自慢は、なんといっても新鮮な魚介を使った刺身料理です。特に活イカには強いこだわりがあり、市街地の市場で手に入らない時でも南茅部の漁師から直接仕入れることで、時化の日でも提供できることがあるそうです。定置網で獲れるイカは餌をよく食べているため甘みが強いと言われています。イカ刺しは、耳の部分を細切りに、身は薄切りにして提供され、素材本来の甘みを味わえるという漁家の流儀を取り入れています。刺身の盛り合わせは種類豊富でボリューム満点だと評判です。他にも、真ほっけ刺しや活ボタンエビ、活タコ、活あわび、活ほっき、活かき、活ほたて、生うになど、旬の鮮魚を使った刺身が豊富に揃っています。これらの活魚や日によって水揚げされる魚の価格は時価となるため、店内のボードで確認が必要です。
刺身以外にも、焼き魚、揚げ物、小鉢、ご飯物など、新鮮な海の幸を様々な調理法で楽しむことができます。焼き魚では、ほっけ一本焼きや宗八かれい、ぶりかま、かんぱちかまなどがあり、鮭ちゃんちゃん焼やほっけちゃんちゃん焼といった郷土料理も味わえます。揚げ物には、げそ揚、たこ揚、かれい唐揚、ざんぎなど居酒屋定番のメニューも並びます。酢の物やサラダも提供されており、バランス良く食事を楽しめるでしょう。
ドリンクメニューも充実しており、料理に合う日本酒は、魚料理に合う辛口を中心に全国各地から30種類以上を取り揃えています。オリジナルの日本酒もあるようです。
店内にはカウンター席、テーブル席、座敷があり、総席数は80席です。テーブル席は2名から6名用の半個室が6部屋、座敷は8名用の個室が2室、さらに24名まで利用可能な大広間座敷が1室あります。プライベートな空間で食事を楽しみたい場合や、まとまった人数での利用にも対応可能です。
宴会コースも用意されており、5名以上からの利用で、5,500円(税込)からの飲み放題付きコースなどがあります。コース内容は仕入れ状況によって変動することがありますが、刺身盛り合わせや鍋またはちゃんちゃん焼き、焼き魚または煮付け魚など、旬の海鮮を堪能できる内容となっています。宴会コース利用時は現金のみの支払いとなるため注意が必要です。
口コミでは、海鮮の鮮度の良さや美味しさ、従業員の親切さなどが評価されています。特に活イカやホッケ刺し、鯖の味噌煮などが美味しいという声が見られます。家族連れでの利用も多く、料理の味はもちろん、店内の雰囲気やサービスに対する満足度も高いようです。じゃらんnetの口コミ評点は4.5(5点満点中)と高い評価を得ています。平均予算はディナーで4,000円から4,999円程度、平均予算は4,600円程度とされています。クレジットカードや一部の電子マネー、QRコード決済にも対応していますが、宴会コース利用時は現金払いとなります。