神戸の異国情緒あふれる北野異人館街の、一本奥まった静かな路地に佇む「VEGAN CAFE 喜雨」。古い趣を残す古民家を改装した、隠れ家のようなヴィーガンカフェです。にぎやかな観光エリアから少し離れた場所にあり、都会の喧騒を忘れさせてくれる穏やかな時間が流れています。JR三ノ宮駅、阪急電鉄神戸三宮駅、神戸市営地下鉄三宮駅、阪神電鉄神戸三宮駅からはそれぞれ徒歩約12分から13分、新神戸駅からは徒歩約8分と、主要駅からは少し距離がありますが、北野散策を楽しみながらアクセスするのもおすすめです。
「VEGAN CAFE 喜雨」の最大の特長は、動物性食品(卵、乳製品、肉、魚介類など)を一切使用しない、からだに優しいヴィーガンメニューを提供している点です。さらに、小麦粉や化学調味料も使用せず、オーガニックや無農薬で育てられた旬の野菜、そして無添加のシンプルな調味料を使うことにこだわりを持っています。これは、オーナー自身の経験から、食が体調に大きく影響することを実感し、「からだが喜ぶ食事」を提供したいという思いから生まれたコンセプトです。ヴィーガンの方だけでなく、健康を気遣う方や、野菜本来の美味しさを再発見したい方にもぜひ訪れてほしいお店です。
店内は、1945年頃に建てられた古民家の梁や柱をそのまま活かした、木のぬくもりあふれる空間です。長い時を経てきた木材や昔ながらの建築技法が随所に感じられ、懐かしさとともに落ち着いた雰囲気が漂います。すりガラスの大きな格子窓からは柔らかな陽の光が差し込み、明るく開放的ながらも、ゆったりとくつろげる居心地の良さがあります。アンティーク調の家具や雑貨、可愛らしいドライフラワーなどがセンス良く配され、おしゃれでありながらも気張らない、まるで友人宅に招かれたような温かい空間が広がっています。
提供されるメニューは、ランチタイムを中心に、素材の味を最大限に引き出した彩り豊かなヴィーガン料理が楽しめます。人気の「喜雨ごはん」は、季節ごとに内容が変わる旬野菜たっぷりのサラダと、その時期の美味しい野菜を使った約8種類の副菜がワンプレートに美しく盛り付けられています。これに無農薬の玄米ご飯と、野菜の旨味が溶け込んだ味噌汁がセットになっています。副菜のメインも時期によって変わり、ひじきと大葉のコロッケや、オートミールを使ったカツなどが提供されたこともあります。それぞれの野菜が持つ甘みや苦み、土の香りなどがバランス良く組み合わされており、食べ進めるごとに新しい発見があります。また、「スパイスカレーとお野菜プレート」も提供されており、ランチには+550円で喜雨ごはんにミニカレーを追加することも可能です。スパイスの香りが食欲をそそるカレーは、ヴィーガンとは思えないほどの満足感があると評判です。
食後には、手作りのヴィーガンスイーツもおすすめです。小麦粉を使わず米粉などで作られているため、グルテンフリーでからだに優しいのが嬉しいポイントです。日替わりで提供されるスイーツは、レモンチーズケーキなど様々な種類があり、ランチの後のデザートとしてはもちろん、カフェタイムにドリンクと一緒にゆっくり味わうのも良いでしょう。
店内には全23席が用意されており、カウンター席が5席、テーブル席が16席あります。個室はありませんが、奥まった場所にソファと丸テーブルが配された席もあり、ゆったりと過ごしたい方におすすめです。落ち着いた空間で一人静かに読書をしたり、友人と語り合ったりと、思い思いの時間を過ごすことができます。インターネットからの予約も可能なため、確実に利用したい場合は事前の予約を検討すると良いでしょう。ベビーカーでの入店も可能なため、小さなお子様連れでも訪れやすいカフェです。神戸・北野の異人館街近くで、からだに優しく美味しいヴィーガン料理やスイーツを味わいたい時に立ち寄りたい一軒です。