兵庫県淡路市野島大川に位置する「青海波 青の舎」は、日本の伝統文化と食を五感で愉しめる複合施設「青海波 -SEIKAIHA-」内にある和食レストランです。淡路島西海岸沿いに面しており、全席が海に向かって配されたカウンター席と階段状の造りが特徴的な劇場型レストランで、目の前に広がる播磨灘の雄大な景色を存分に堪能しながら食事を楽しめます。特に「日本の夕陽100選」にも選ばれた美しい夕景を眺めながらのディナータイムは格別で、日が暮れた後には大きな窓ガラスにプロジェクションマッピングが投影され、海中を優雅に泳ぐ魚や色とりどりの花火、宝石の万華鏡のような幻想的な世界が広がります。このプロジェクションマッピングは日没後に毎日開催されており、「青海と花火」や「百花繚乱」といったテーマで、食事とともに視覚でも楽しめる特別な空間を演出しています。
淡路島は古来より朝廷に食材を献上していた「御食国」として知られる食材の宝庫であり、「青の舎」ではその豊かな自然の恵みを活かした職人技が光る和食を提供しています。新鮮な海の幸や山の幸、地元産の野菜にこだわり、中でも寿司と天ぷらは自慢の逸品です。海をバックにしたオープンキッチンでは、職人が目の前で腕を振るう様子を見ることができ、ライブ感あふれる中で揚げたての天ぷらや握りたての寿司を味わえます。
メニューはランチとディナーで提供されており、淡路島の魅力を詰め込んだ御膳やコース料理が中心です。人気の「青の舎御膳」は、檜の重箱に詰められた季節の和惣菜、特選天ぷら、握り鮨、蒸し物、赤出汁がセットになった贅沢な内容で、価格帯は6,800円から楽しめます。その他にも、特選握り10貫が味わえる「寿司御膳」(8,000円)や、淡路島産の食材を使ったサクサクの天ぷら7種がメインの「天ぷら御膳」(6,200円)などがあります。ランチ、ディナーともに提供されているメニューも多く、季節限定の特別な御膳や、鮨・天ぷら・御食国をテーマにした13,000円から19,800円のおまかせコースなども用意されています。一品料理や巻き寿司、ドリンクメニューも充実しており、由良港で採れた旬の魚介を使った料理なども楽しめます。予算の目安としては、ランチが6,000円~7,999円程度、ディナーが10,000円~14,999円程度となっています。
座席は全席オーシャンビューのカウンター席が主体で、総席数は60席です。景色を最大限に楽しめるよう工夫された階段状の配置になっており、どの席からも美しい海を眺めることができます。個室はありません。店内は落ち着いた空間で、ゆったりと食事の時間を過ごせます。全席禁煙となっています。
アクセスについては、車で神戸淡路鳴門自動車道の淡路ICまたは北淡ICから約10分です。青海波共通駐車場(約80台収容可能)が利用できますが、駐車場の利用料金は青海波内の施設で3,000円以上利用すると返金されるシステムです。公共交通機関を利用する場合、神戸三宮や高速舞子から高速バス「北淡路西海岸ライン」に乗車し、「野島大川(青海波前)」バス停で下車後、徒歩約2分で到着します。また、岩屋港や淡路ICからは青海波まで無料のシャトルバスが約20分間隔で運行しており、高速船で岩屋港へアクセスした場合などに便利です。
特別なサービスとして、誕生日や結婚記念日などの特別な日には、メッセージ付きフルーツプレート(1,500円)をオプションで用意できます。また、長寿のお祝いや顔合わせ、法要など、家族での大切な集まりには、1日1組限定で8名から12名まで利用可能な最上階テーブル席確約プランがあり、追加料金なしで利用できます。事前予約が必要な場合が多いですが、淡路島の希少な高級食材である鱧料理や淡路島3年とらふぐなども、季節や仕入れ状況に応じて提供されており、予約時に相談が可能です。一部メニューはテイクアウトにも対応しています。
「青海波 青の舎」は、淡路島の素晴らしい景色と豊かな食材を、職人の確かな技で仕上げた本格的な和食とともに堪能できる、特別なひとときを過ごせるレストランです。美しい夕陽や夜の幻想的なプロジェクションマッピングなど、時間帯によって異なる表情を見せるオーシャンビューも魅力の一つです。