兵庫県姫路市野里に位置していた「お好み焼道場 まつや」は、長年にわたり地域住民に親しまれたお好み焼き店でした。JR播但線 京口駅からは徒歩でおよそ8分から9分程度の距離にあり、また、バスを利用する場合は「アンビック前」バス停から徒歩約1分と非常にアクセスしやすい立地でした。さらに、車での来店者向けに駐車場も完備しており、様々な交通手段で訪れることが可能でした。
この店舗は、単にお好み焼きを提供するだけでなく、幅広い一品料理を取り揃えている点が特徴でした。そのため、食事としての利用はもちろん、居酒屋としてお酒とともに料理を楽しむ場としても多くの人に利用されていました。特に、ガーリックを用いたメニューや、姫路のソウルフードの一つであるおでんも提供しており、お好み焼きと組み合わせて注文する人も少なくありませんでした。過去には2階にビリヤード場が併設されており、食事と娯楽を同時に楽しめるユニークな一面も持っていました。
店内は時代の変化に合わせてリニューアルも行われ、かつての大衆的な雰囲気から、より綺麗で居心地の良い空間へと生まれ変わった時期もありました。座席は、プライベート感のあるBOX席などが用意されており、ファミリー層やグループでの利用にも適していました。メニューは非常に豊富で、定番のお好み焼きやモダン焼きをはじめ、鉄板焼きメニュー、そして多種多様な一品料理が並んでいました。そのボリュームにも定評があり、リーズナブルな価格でお腹いっぱいに食べられるお店として知られていました。具体的な価格については、ランチタイムであれば1000円以下、ディナータイムでも2000円程度の予算で十分に楽しめたという利用者の声が見られました。定休日は毎週水曜日でした。
「お好み焼道場 まつや」は、昭和61年(1986年)3月に創業して以来、37年間にわたり営業を続けてきましたが、残念ながら2023年7月25日をもってその長い歴史に幕を下ろしました。長きにわたり地元の人々の食を支え、憩いの場であった老舗の閉店は、地域にとって寂しい出来事となりました。