JR山陽新幹線姫路駅の南口から南へ進み、歩くことおよそ4分。姫路市豊沢町の一角に、知る人ぞ知る隠れ家のような高級焼鳥店「焼鳥 一閃」は静かに佇んでいます。大きな看板はなく、ビルの1階入口に控えめな表札が出ているだけというその外観は、まさに大人の隠れ家といった風情を醸し出しています。特別な空間への扉を開けるかのように、予約時に伝えられる暗証番号を入力して入店するというユニークなシステムも、これから始まる上質な時間への期待感を一層高めてくれます。
店内へ足を踏み入れると、そこには洗練された和の空間が広がっています。都会の喧騒から離れ、穏やかな時間が流れる落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと食事を堪能することができます。内装には細やかなこだわりが見られ、温かみのあるとちの木を使ったカウンターやテーブル、そして料理を引き立てるための器には有田焼や九谷焼などが用いられており、空間全体で非日常感を演出しています。
座席は、職人の繊細な手仕事が目の前で見られるカウンター席と、プライベートな空間で落ち着いて過ごせる個室が用意されています。カウンター席は7席ほど設けられており、熟練の技で焼き上げられる焼鳥を五感で楽しむライブ感を味わうことができます。個室は4名用のテーブル席となっており、周囲を気にせずゆっくりと語らいたい接待や、記念日、誕生日といった特別な日の食事に最適です。全席合わせて13席ほどの限られた空間だからこそ実現できる、細部まで配慮が行き届いた設計となっています。
このお店のコンセプトの一つは、上質な地鶏料理とワインのマリアージュを楽しむことです。店内には存在感のある大きなワインセラーが完備されており、ソムリエが厳選した豊富な種類のワインがストックされています。シャンパンやビール、日本酒といった定番ドリンクに加え、ワインセラーには貴重な高級ワインも揃えられており、料理との相性を考えて最適な一本を選ぶ楽しみがあります。ドリンクのサーブをソムリエが行う場合もあり、特別なサービスを受けることができます。
料理は、厳選されたブランド地鶏を使った焼鳥を中心としたコース形式で提供されるのが主体です。使用される鶏は、深い旨味と適度な歯ごたえが特徴の三重県産熊野地鶏や、上品な風味が持ち味の丹波黒どりなど。これらの上質な地鶏を、高い火力を安定して供給できる紀州備長炭を用いて、職人が一本一本丁寧に焼き上げています。焼鳥だけでなく、鶏ガラではなく丸鶏をじっくり煮込んで取る「命の出汁」を使った一品料理も、このお店ならではの味として提供されています。前菜からデザートまで、計算された流れで提供されるコースは、訪れる人を飽きさせません。例えば、気軽に楽しめるショートコース(6800円税込)では、丹波黒どりの昆布締めといった前菜に始まり、厳選された串7種、そして〆には人気の夢王と熊野地鶏の親子丼が提供されます。コース以外にも、鶏もものタタキや熊野地鶏を使った特製つくねハンバーガー、キャビアを添えたクリームパスタなど、魅力的な追加メニューも用意されています。特に、コースの締めくくりとしても登場する夢王と熊野地鶏の親子丼は、とろりとした濃厚な「夢王」卵とジューシーな熊野地鶏が見事に調和した逸品として、多くの人に愛されています。コースの価格帯は、内容によって異なりますが、およそ10,000円台から20,000円程度の価格帯で提供されることが多いようです。
「焼鳥 一閃」は、厳選された素材へのこだわりはもちろんのこと、洗練された空間演出ときめ細やかなサービスが特徴のお店です。姫路で大切な人との記念日や誕生日を祝いたい、取引先を招いての接待を成功させたい、あるいは自分へのご褒美として贅沢な時間を過ごしたいなど、多様なニーズに応えてくれる、まさに大人のための隠れ家と言えるでしょう。特別な夜を、上質な焼鳥とワインと共にゆっくりと過ごしてみてはいかがでしょうか。予約をして訪れるのがおすすめです。