神戸市の異人館街近くに佇む「神戸北野ホテル」の1階に位置するダイニング「イグレック」は、特別な時間を過ごせるレストランとして知られています。各線三宮駅や元町駅、新神戸駅からは徒歩約15分から20分圏内、トアロード沿いを北上した先にあり、異国情緒あふれる街並みを散策しながらアクセスできます。ホテル地下には駐車場も完備されており、ランチタイムに3000円以上利用で2時間、ディナータイムに5000円以上利用で3時間まで無料で利用可能です。
「イグレック」は、フランスのオーベルジュ(宿泊施設付きレストラン)のような、「美食を愛でる、心豊かなひととき」をコンセプトに掲げています。内装は英国調のクラシカルで落ち着いた空間が広がり、デートや記念日、女子会など様々なシーンで利用しやすい雰囲気を演出しています。開放感のある店内は席間もゆったりと取られており、居心地の良さが追求されています。
このダイニングで特に有名なのが、「世界一短い夜明け」と称される朝食です。これは、ホテルの総支配人・総料理長である山口浩氏が、師であるフランス料理界の重鎮ベルナール・ロワゾー氏から公式に贈られたヨーロピアンスタイル朝食を、神戸の地で独自の進化を遂げたものです。朝食はビュッフェスタイルで提供され、丹波地鶏の半熟卵、兵庫鶏を使ったパテやジャンポン・ヴォライユといった地元の食材を取り入れた品々、季節のフルーツ、種類豊富なパン(特にクロワッサンが人気)、飲むサラダ、ポトフ、エッグステーションでのオムレツなど、彩り豊かで豪華なメニューが並びます。宿泊者以外も利用可能で、一日の始まりを最高の料理で迎えたいと多くの人が訪れます。
ランチタイムには、コース仕立ての料理に食べ放題のスープやスイーツビュッフェが付いたプランが人気です。前菜にはシャルキュトリー盛り合わせやフランスの野菜の総菜「クリュディテ」などが用意され、メインディッシュは魚料理や牛フィレ肉ステーキから選択できます。季節ごとにテーマが変わるスイーツビュッフェでは、旬のフルーツ(春には苺など)をふんだんに使用した約20種類のホテルメイドスイーツが楽しめます。焼き立てのスイーツやグラススイーツ、ミニスイーツなど種類が豊富で、スイーツに負けないボリュームの洋風料理ビュッフェも提供されるため、甘いものだけでなく食事もしっかりと楽しみたい方にも満足できる内容となっています。料金は平日と土日祝で異なり、季節ごとのフェアによって内容や価格が変動します。
ディナータイムもコース料理が中心ですが、近年は季節のフルーツをテーマにしたナイトスイーツビュッフェも好評を得ています。夜限定の焼き立てクレープやチーズケーキ、圧巻のミルフィーユなどが登場し、スイーツ以外にもシャルキュトリープレートやスープなど充実したフードメニューが並びます。ディナーのビュッフェは時間無制限で楽しめるプランもあり、優雅な夜のひとときを美食と共にゆったりと過ごせます。
座席数は約60席で、主にテーブル席が中心です。個室はありませんが、貸切利用は50名から80名程度(立食時)で対応可能です。広々とした空間で、隣席との間隔も配慮されています。店内は全席禁煙となっており、喫煙はホテル館外または地下駐車場に指定の場所があります。
特別なサービスとしては、誕生日や記念日にメッセージ付きのデザートプレート(有料)や花束(有料)のオーダーが可能です。アレルギーや苦手な食材がある場合は、事前の相談で可能な範囲での対応をしてもらえます。完全なバリアフリーではありませんが、レストラン入口通路に多少の段差があるものの、車椅子での移動は可能です。予約は電話のほか、公式サイトや一休.comなどのオンライン予約サイトからも可能で、サイトによっては限定プランや割引が適用される場合もあります。ドレスコードについては、サンダルやタンクトップなどのカジュアルすぎる服装は控えるのが望ましいとされています。洗練された空間とこだわりの料理、そして細やかなサービスで、訪れる人々に心地よい時間を提供しています。