大阪府大阪市北区豊崎に位置する「沁ゆうき にのま」は、地下鉄御堂筋線中津駅1番出口から歩いて約3分、さらにJR大阪駅や梅田駅からも徒歩10分ほどでアクセスできる便利な立地にありながら、都会の喧騒から少し離れた隠れ家のような佇まいを見せる和食店でした。中津で高い評価を受けている和食店「沁ゆうき」の姉妹店としてオープンし、本店のもつ上質さはそのままに、より気軽に楽しめるモダンカジュアルな雰囲気が魅力の一つでした。店内には tasteful なアート作品が飾られており、落ち着いた色調でまとめられた空間は、リラックスしながらも特別な時間を過ごすのにふさわしいおしゃれな雰囲気を醸し出していました。すべての席が禁煙となっており、料理やお酒の香りを純粋に楽しめるよう配慮が行き届いていました。
お店の規模は全18席とこぢんまりとしていましたが、席間にはゆとりがあり、ゆったりと寛げるように設計されていました。席の種類としては、料理人の手仕事を見ながら食事ができるカウンター席と、プライベートな時間を大切にしたい場合に最適な個室が用意されていました。個室は4名までが一組限定で利用可能となっており、接待や記念日など、周囲を気にせずに会話を楽しみたいシーンに重宝されました。カウンター席では、一品一品が丁寧に作り上げられていく様子を間近で眺めることができ、ライブ感と共に食事を味わう特別な体験ができました。
提供される料理は、四季折々の移り変わりを感じさせる旬の厳選食材を惜しみなく使用した創作和食が中心でした。特に魚介類や野菜にこだわり、素材本来の味を最大限に引き出す丁寧な調理が施されていました。盛り付けも美しく、彩り豊かな逸品は目でも楽しませてくれます。本店で長年愛されてきた人気メニューのにのまバージョンも多く用意されており、両店のファンからも親しまれていました。コース料理はいくつか種類があり、中でも「明石産天然鯛の土鍋ごはんコース」は、天然鯛の旨味を余すところなく詰め込んだ土鍋ごはんを堪能できる看板メニューでした。また、自家製のどぐろの一夜干しと黒毛和牛のビフカツを両方味わえる贅沢なコースや、厳選された米をふっくらと炊き上げた土鍋銀シャリが付くコースなども人気でした。
コース内容は、その日の仕入れによって替わることもありましたが、新鮮な魚介をふんだんに使ったお造りの盛り合わせや、濃厚なうにといくらを上品な出汁のジュレでまとめた逸品、ジューシーな黒毛和牛のビフカツなどが定番として提供されることが多く、肉や魚、野菜をバランス良く味わうことができました。コースの締めくくりには、数種類の中から好きなものを選べるスタイルで、さっぱりとした「冷やしすだち中華そば」、香ばしい香りが食欲をそそる「ずわいがにと玉子のチャーハン」、素材の味を生かした「釜揚げしらす御飯」、〆にぴったりの「本まぐろ鉄火巻」などがあり、最後の最後まで満足度の高い食事が提供されていました。
コース料理だけでなく、多彩な一品料理も充実しており、アラカルトでの利用も可能でした。プリプリの海老がぎっしり詰まった「100%海老の海老カツ」は、特製タルタルソースと共にいただく人気メニューでした。「生からすみと大根」や「つまみあご(とびうお)」といったお酒が進む肴から、花山椒の香りが特徴的な「花山椒青子 四川麻婆豆腐」、トマトの旨味を活かした「小池さんのトマトジュースで作ったエビチリソース」といった、和の枠にとらわれないオリジナリティ溢れるメニューまで楽しむことができました。
ドリンクメニューも豊富で、料理との相性を考え厳選された日本酒は特にこだわりが見られました。ワインやビール、焼酎なども揃っており、それぞれの料理に合わせて様々なお酒をペアリングする楽しみがありました。ディナーの予算は、利用するコースや一品料理によって幅がありましたが、およそ8,000円から10,000円台を中心に、提供される料理の質やお店の雰囲気に見合った価格と感じられる方が多かったようです。
洗練された空間と、確かな腕を持つ料理人による美味しい料理は、接待での利用はもちろん、友人との会食や大切な人との記念日など、様々なシーンで特別なひとときを演出してくれました。料理が盛られる器にもこだわりが見られ、視覚的な美しさも食事の楽しみを一層深めていました。また、スタッフの丁寧で温かい心のこもったサービスも、多くのお客様から高い評価を得ていました。都会の中心にありながら落ち着いた雰囲気で、美味しい料理とおもてなしを堪能できる、魅力的な和食店でした。