大阪府東大阪市の高井田元町に位置する「麺屋 工藤」は、近鉄奈良線 河内永和駅およびJRおおさか東線 JR河内永和駅から徒歩数分圏内という、非常にアクセスしやすい立地にあるラーメン店です。このエリアは高架下を中心に飲食店が集まり、活気のある地域として知られています。
店舗は明るく清潔感のある空間で、主にカウンター席と一部テーブル席が設けられています。一人でも気軽に立ち寄れるカウンター席は、店員さんの調理風景を間近で見ながらラーメンを待つ時間も楽しめます。席数はそれほど多くはありませんが、アットホームな雰囲気の中でゆっくりと食事を堪能できるでしょう。
「麺屋 工藤」の大きな特徴は、こだわり抜いた鶏スープと自家製麺です。スープは鶏ガラをベースにした清湯(ちんたん)と白湯(ぱいたん)の2種類を提供しており、特に濃厚な鶏白湯ラーメンが多くの支持を集めています。圧力寸胴鍋を用いて短時間で旨味を抽出したという白湯スープは、見た目のクリーミーさとは裏腹に、意外とまろやかで鶏の旨みがダイレクトに感じられる一杯です。一方で、鶏清湯スープは、島根県産の再仕込み醤油を使ったカエシと合わさることで、あっさりとしていながらもコク深く、鶏出汁の風味がしっかりと感じられる味わいに仕上がっています。
麺にはプライムハードというオーストラリア産の強力粉と国産小麦をブレンドした自家製麺を使用しています。中太のストレート麺は、プリプリとした弾力のある食感と豊かな小麦の風味が特徴で、濃厚な白湯スープともあっさりとした清湯スープとも相性が良いと評判です。
メニューは、看板の鶏白湯ラーメン(白湯、ニラ白湯、ピリ辛白湯など)や鶏清湯ラーメン(醤油、塩など)に加え、食べ応えのあるまぜそばやつけ麺も提供しています。特にまぜそばは、麺のモチモチ感とタレのバランスが良く、こちらも人気メニューの一つです。ラーメン類には低温調理された豚肩ロースと鶏ムネ肉の2種類のチャーシューが乗っており、それぞれの食感と旨味を楽しめます。サイドメニューも充実しており、唐揚げやご飯もの(チャーシュー丼、チャーマヨ丼など)も用意されているため、ガッツリ食べたい人も満足できるラインナップです。価格帯はラーメン単品で800円台から1000円台前半のものが中心で、比較的手頃な価格でこだわりの一杯を味わうことができます。
オープン以来、地域住民はもちろん、近隣のビジネスパーソンや図書館の利用者など、幅広い客層が訪れています。限定メニューや季節ごとのメニュー開発にも意欲的で、訪れるたびに新たな味に出会える可能性も魅力の一つと言えるでしょう。麺、スープ、具材、そしてご飯ものに至るまで、細部へのこだわりが感じられる「麺屋 工藤」は、東大阪エリアで美味しいラーメンを探している方におすすめの一軒です。