大阪市西区立売堀に位置する「室蘭焼鳥ひなた家」は、大阪では珍しい北海道室蘭地方の郷土料理、「室蘭焼鳥」を専門に提供するお店です。温かく居心地の良い空間を目指し、「ひなた家」という店名が付けられました。地下鉄中央線の阿波座駅2番口からは徒歩約3分、阿波座駅全体からは389mほどの距離にあり、また西長堀駅や西大橋駅からも徒歩圏内と、複数の駅からアクセスしやすい立地です。店舗は建物の奥にこじんまりと佇み、隠れ家のような雰囲気も持ち合わせています。
室蘭焼鳥最大の特徴は、鶏肉だけでなく豚肉の串が中心である点です。一般的な焼き鳥とは異なり、豚肉と玉ねぎを交互に串に刺して焼き上げるのが定番スタイル。「室蘭焼鳥ひなた家」でも、豚の肩ロースと玉ねぎを使った「ぶたせい」や、豚の直腸を使用した「ぶたしろ」といった豚串を提供しています。これらの豚串は、甘めの独特なタレと辛子でいただくのが室蘭流。この甘辛い味わいが一度食べると忘れられないクセになると言われています。もちろん、鶏もも肉の「とりせい」や「つくね」といった鶏串も用意されており、豚串と合わせて楽しむことができます。さらに、室蘭焼鳥の名物とされる殻付きのうずらの卵串もあり、パリッとした食感と卵の旨みが楽しめると評判です。串の価格帯は一本あたり200円台が中心で、平均予算は一人あたり3,000円から4,000円程度を目安にすると良いでしょう。
串焼き以外のメニューとしては、すりごまやカイワレ大根、ミョウガを添えた「ごま香る冷奴」や、生の鶏ささみと白菜キムチを和えた「ささみキムチ」など、お酒に合う一品料理も提供されています。ドリンクは、ボトルワインや焼酎が各種揃うほか、はちみつレモン、ミントレモン、スライスレモンといったレモンチューハイも豊富に用意されており、好みに合わせて選べます。
店内は席数16席と比較的小規模で、カウンター席が主体となっているようです。個室はなく、一人でも気軽に立ち寄りやすいアットホームな空間が広がっています。活気があり、地元の常連客で賑わっているという口コミも見られます。支払い方法としては電子マネーが利用可能ですが、クレジットカードは使用できないため注意が必要です。専用駐車場はありません。
「室蘭焼鳥ひなた家」は、大阪にいながらにして本場室蘭の味を体験できる貴重なお店です。豚串を甘いタレと辛子で味わうという新鮮な体験は、きっと新たな発見となるでしょう。深夜0時を過ぎても営業しており、仕事帰りや二軒目としての利用にも便利です。室蘭焼鳥未体験の方はもちろん、美味しい焼き鳥と個性的な一品料理を求めている方におすすめの一軒です。