大阪市中央区心斎橋筋に位置する「宇治園 喫茶去 心斎橋店」は、1869年(明治2年)に京都山城で創業した老舗日本茶専門店「宇治園」が手掛ける甘味処です。心斎橋駅からすぐという好立地にあり、都会の喧騒を忘れさせてくれるような落ち着いた空間で、本格的な日本茶とそれらを使った様々な甘味やお食事を楽しむことができます。店舗は心斎橋筋商店街に面しており、1階はお茶や関連商品の販売、2階が喫茶スペースとなっています。
このお店の大きな特徴は、老舗茶舗ならではの上質な日本茶を提供している点です。看板茶である「深蒸し煎茶 小佳女」や、遠赤外線でじっくり焙煎した「ほうじ茶 火男」など、厳選されたお茶が揃います。これらの本格的なお茶と共に味わうスイーツは格別です。
メニューの中心となるのは、宇治抹茶やほうじ茶を贅沢に使用した和スイーツです。特に人気の高いメニューとして、「抹茶喫茶去パフェ」や「ほうじ茶喫茶去パフェ」が挙げられます。これらのパフェは、抹茶やほうじ茶のゼリー、ソフトクリーム、白玉、ケーキなどが層になっており、様々な食感と味わいが楽しめます。また、マスカルポーネチーズを使った「抹茶ティラミス」や「ほうじ茶ティラミス」も人気で、とろけるような食感が特徴です。これらのティラミスは升に入っており、見た目も華やかです。さらに、「絞りたてモンブラン」も注目されており、注文を受けてから一つずつ絞り出す様子を見学したり撮影したりすることも可能です。モンブランは、スポンジと刻んだ栗が入ったクリームを土台に、お茶や白あんを合わせた和風のペーストがたっぷり絞られており、抹茶、ほうじ茶、プレーンのフレーバーが提供されています。
甘味だけでなく、お食事メニューも用意されています。宇治抹茶を練り込んだオリジナルのうどんに、宇治園のほうじ茶「火男」を使った出汁を合わせた「生茶麺」は、ランチタイムにおすすめです。大判きつね、梅わかめ、生湯葉玉子とじ、炙り蒸し鶏と水菜といったバリエーションがあり、豆乳明太クリーム味の生茶麺も提供されています。また、生湯葉丼もメニューにあり、きざみきつね、梅わかめ、炙り蒸し鶏といった種類があります。これらの食事メニューには、ミニデザート付きのセットも用意されています。
特別なサービスとして、自分自身で抹茶を点てる体験ができる「宇治抹茶(和菓子付)体験」コースがあります。茶筅を使ってお茶を点て、和菓子と共に味わうこの体験は、普段なかなかできない貴重な機会となります。このコースは予約が可能ですが、席のみの予約は受け付けておらず、アフタヌーンティーセットや茶歌舞伎(利き茶)コースなども予約が可能です。
店内は全席禁煙となっており、落ち着いてお茶やスイーツを楽しめる環境です。座席はテーブル席が中心で、一部ソファ席も用意されています。個室や半個室はありません。総席数は資料によって50席から80席とばらつきが見られますが、比較的席数は多いようです。多言語対応のメニュー表がスマートフォンで提供されているほか、英語、中国語、台湾語、韓国語を話せるスタッフがいる場合もあるため、海外からの観光客にも対応しやすい環境です。車椅子での入店も可能で、店内は段差がないフラットな構造となっています。ただし、バリアフリートイレや授乳室は設置されていません。
アクセスは非常に便利で、大阪メトロ御堂筋線心斎橋駅6番出口から徒歩すぐ、または5番出口からエレベーターを利用し商店街からアクセスする方法もあります。大阪メトロ長堀鶴見緑地線心斎橋駅からも徒歩約4分とアクセスしやすい立地です。営業時間はおおよそ11時から19時45分(ラストオーダー19時)までですが、時期によって変動する可能性もあるため、事前に確認することが推奨されます。定休日は基本的に年中無休です。価格帯は、スイーツやお食事メニューが880円から1,430円程度(税込)で、平均予算は昼夜ともに1,000円から1,999円程度となっています。アフタヌーンティーセットは3,850円(税込、要予約)で提供されています。お会計は現金、各種クレジットカード、各種電子マネー、QRコード決済(PayPayなど)に対応しています。
心斎橋でのショッピングや散策の合間に、老舗茶舗こだわりの一杯とお茶を使った絶品スイーツでゆったりと一息つきたい時に、「宇治園 喫茶去 心斎橋店」は最適な選択肢となるでしょう。特に抹茶やほうじ茶好きにはたまらないメニューが豊富に揃っており、和の甘味や軽食を楽しみたい方におすすめの場所です。