大阪市北区池田町、JR大阪環状線天満駅から徒歩およそ3分というアクセスしやすい場所に位置していたのが、「せせり焼き鳥TAKEZO 天満店」です。このエリアは天満市場の北側に広がる活気ある一帯で、「裏天満」とも呼ばれ、多くの飲食店が賑わいを見せていました。その中でも、こちらのお店は「せせり」という鶏の希少部位に特化した焼き鳥店として、ユニークな存在感を放っていました。
店内は奥に向かって細長い構造で、カウンター席とテーブル席が配されていました。一人でふらりと立ち寄るのも良いですし、親しい友人や家族との食事にも対応できる空間が広がっていました。特に、店の奥にはプライベートな時間を過ごせる扉付きの個室が完備されており、4名、6名、8名といった様々な人数での利用が可能でした。落ち着いた雰囲気の中で会話を楽しみながら、こだわりの鶏料理を味わうことができました。総席数は55席あるいは60席とされ、比較的ゆったりとした配置でした。大人数での利用にも対応しており、20名から50名、さらには50名以上の貸切宴会も相談できる柔軟性を持っていました。季節によっては、店頭にユニークな「こたつテラス席」が登場し、開放的ながらも暖かく、他ではなかなか味わえない雰囲気で食事を楽しめる時期もありました。
提供される料理の中心は、店名にも冠されている「せせり焼鳥」でした。鶏の首の部分にあたるせせりは、よく動かす部位のため身が締まりつつも、適度な脂が乗っており、ぷりぷりとした弾力のある食感が特徴です。こちらでは、このせせりをはじめとする様々な部位の焼き鳥が提供されていました。定番の塩やタレはもちろん、ささみの梅やわさび、軟骨入りのつくね、香ばしく焼き上げられた鶏皮など、多彩なラインナップがありました。価格帯は、焼き鳥一本あたり100円台後半から設定されており、気軽に注文できる価格設定でした。
焼き鳥以外にも、鶏を使った趣向を凝らした一品料理が多数用意されていました。軽く炙ることでとろりとした食感と濃厚な旨みが際立つ「トロ肝」は特に人気が高く、塩またはネギ塩ゴマ油で提供されていました。お通しとして出されるひね鶏のポン酢和えは、噛むほどに味わいが増す箸休めにぴったりの一品でした。また、〆のメニューも充実しており、鶏白湯と豚骨のダブルスープで提供される深みのある味わいの「鶏茶漬け」や、鶏そぼろがたっぷり乗った卵かけご飯などは、飲んだ後の胃にも優しく、満足感のある締めくくりとなりました。揚げ物も提供されており、特に「せせり天丼」は隠れたおすすめメニューの一つでした。これらの料理は、2019年頃のの情報によると、一品あたり400円から600円台のものが多く、全体的にリーズナブルに楽しめる価格設定でした。
ドリンクメニューも豊富に取り揃えられており、焼き鳥との相性を考えたラインナップでした。生ビールはキリン一番搾りが提供され、大ジョッキで豪快にビールを楽しむこともできました。チューハイやサワー、日本酒、ワインなど、様々な好みに合わせた飲み物が用意されていました。かつては、特定の時間内であればお得に利用できる飲み放題プランも提供されており、時間を気にせず食事とお酒を満喫することが可能でした。
その他、具体的なサービスとしては、時期によっては女性限定で食後のアイスクリームがサービスされるといった、お客様への嬉しい心遣いも見られました。
「せせり焼き鳥TAKEZO 天満店」は、天満という立地でせせり焼鳥を中心に、多様な鶏料理を手頃な価格で提供し、カウンター席から個室、貸切まで対応できる幅広い客席を備え、多くの人々に利用されていました。