大阪府東大阪市、近鉄奈良線枚岡駅のすぐそばに佇む「食堂喫茶 PECOSLOPE」は、駅前ビルの2階に位置する穏やかな雰囲気のカフェです。2021年3月にオープンして以来、地元の方々からは「ペコスロ」という愛称で親しまれています。「腹ペコ」と枚岡の「坂」に由来する店名の通り、美味しい食事でお腹を満たし、心地よい空間で心も満たしてほしいという思いが込められています。店内は温かみのある木目調のインテリアに、ドライフラワーやアンティークの雑貨がセンス良く配されており、窓からは周囲の景色を眺めながらゆったりと過ごすことができます。
このお店の大きな特徴は、身体に優しく、かつ美味しい食事を提供することにあります。オーナーは、食材選びに深いこだわりを持っています。野菜は小規模農家から直接仕入れたもの、米は地元の米店からその時期に最適なものを選び、卵は自然豊かな環境で育てられた生駒市産のものが使われるなど、一つ一つの素材が厳選されています。旬の食材を積極的に取り入れ、「生産者の気持ちを料理にのせてお客様に届けたい」というオーナーの思いが、日々のメニューに反映されています。
メニューの中心は、彩り豊かで見た目にも楽しい「ペコスロプレート」です。このワンプレートランチは月ごとに内容が替わるため、訪れるたびに新しい味との出会いがあります。三分つき玄米のご飯を中心に、野菜たっぷりのスープ、新鮮なサラダ、そして月替わりのメイン料理に加えて、6〜7種類の小さなおかずが添えられています。過去には、鶏胸肉を使った料理や、様々種類の野菜をふんだんに使ったサラダや和え物などが登場しており、健康的ながらも満足感のある内容となっています。ペコスロプレートは1,500円程度の価格で提供されていることが多いようです。また、水曜日から金曜日には、前日までの予約で利用できるお弁当の販売も行われています。昔ながらの喫茶店の味わいを思わせるナポリタンも、ファンが多い隠れた人気メニューです。
ドリンクにもこだわりがあり、大阪・上本町の「上町珈琲」から仕入れた豆を使用したサイフォン式のコーヒーは、香り高く本格的な味わいです。コーヒー以外にも、旬のフルーツを使った自家製季節のフルーツソーダは、爽やかでランチのお供にもデザート代わりにもおすすめです。自家製フルーツソーダは750円、サイフォンコーヒーは550円、アイスコーヒーは500円で提供されており、ランチメニューとセットで注文すると100円引きになります。
食後のデザートやカフェタイムにぴったりな手作りおやつも豊富に揃っています。平飼いたまごやきび砂糖を使った優しい甘さのおやつは、店内で手作りされています。特にマフィンは人気で、季節のフルーツを使ったものや米粉を使用したものなど様々な種類があり、あんこのマフィンやキャロットケーキなどが提供されたこともあります。米粉を使ったおやつは、小麦を控えている方にも好評です。おやつはテイクアウトも可能なので、自宅で楽しむこともできます。
店内はカウンター席と大きなテーブル席があり、合わせて11席または12席と、それほど広くはありません。そのため、一人で静かに過ごしたい時や、親しい友人など少人数での利用に適しています。お店の運営体制から、グループでの来店は3名までとお願いされている場合があるようです。個室やソファ席に関する情報は見当たりませんでした。
「食堂喫茶 PECOSLOPE」では、お店の公式LINEやInstagramを活用した情報発信も積極的に行われています。その日のメニュー内容や、席の空き状況などがリアルタイムで更新されるため、来店前にチェックすると便利です。また、地域との繋がりを大切にしており、お店主催で弁当を持って生駒山系を歩く「ペコスロハイキング」のようなユニークなイベントが企画されることもあります。
枚岡駅から徒歩すぐという抜群のアクセスに加え、こだわりの食材を使った身体に優しい食事と心地よい空間が魅力の「食堂喫茶 PECOSLOPE」。慌ただしい日常を離れて、ゆったりと美味しいものを味わいながら心満たされる時間を過ごしたい時に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。