大阪府大阪市北区西天満に位置する「新太呂」は、昭和39年創業の歴史を持つ天ぷら専門店です。堂島川の近くにひっそりと佇み、長年にわたり多くの食通に愛されてきました。関西風の天ぷらを追求しており、その特徴は薄い衣とあっさりとした油で揚げることで、素材本来の味わいを最大限に引き出す点にあります。揚げ色は白く美しく、上品な仕上がりです。職人が目の前で揚げるスタイルで、揚げたての熱々を楽しむことができます。
アクセスは、地下鉄御堂筋線淀屋橋駅からは徒歩約4分から5分、京阪中之島線大江橋駅からは徒歩約3分、JR東西線北新地駅からは徒歩約6分から10分と、複数の駅から徒歩圏内にあり、比較的アクセスしやすい立地です。西天満という落ち着いたエリアに位置しており、喧騒から離れてゆっくりと食事を堪能できる雰囲気があります。
店内はカウンター席のみとなっており、席数は14席から16席程度と比較的小規模です。このため、職人との距離が近く、揚げられる様子を間近で見ながら食事ができるのも魅力の一つです。個室の用意はありませんが、落ち着いた空間で、大切な人との会食や一人での利用にも適しています。全席禁煙となっており、食事の香りを存分に楽しむことができます。駐車場はありません。
メニューは天ぷらコースが中心で、夜のコースは8500円(税別)から提供されているという情報や、利用金額の目安として昼は4000円台、夜は1万円から1万5千円程度の情報が見られます。コースの内容は季節によって異なりますが、厳選された国産の車海老は一年を通じて提供される名物として知られています。他にも、そら豆やミョウガなど、四季折々の旬の野菜を使った天ぷらも関西風ならではの味わいです。一部の情報によると、夜のコースは8000円(税別)のみで、先附や向付はなく天ぷらから始まるシンプルな構成とのことです。天つゆではなく、特製の米粉が入った粉塩で味わうのが新太呂流です。締めには天茶やかき揚げ丼などが用意されている場合もあるようです。口コミでは、車海老の天ぷらの美味しさや、薄い衣、使用される塩の美味しさに言及しているものが多く見られます。また、コースの進行は比較的早いという声もあります。ランチ営業も行っており、サービス定食(2500円)、梅(3500円)、竹(天ぷらと天茶 4500円)、菊(天ぷらとかき揚 5500円)といったメニューの情報も見られます。
創業以来、初代の流儀を守り、変わらぬ味を提供し続けていることも新太呂の大きな特徴です。職人の目利きで吟味された旬の素材を使用し、シンプルながらも素材の味を活かした実直な天ぷらを心ゆくまで堪能できます。特別なサービスに関する具体的な情報は見当たりませんでしたが、目の前で揚げられる天ぷらを五感で楽しむという体験自体が、この店の特別な提供するものと言えるでしょう。ミシュランガイドに掲載された実績もあり、その味と質は多くの人に認められています。賑やかなエリアから少し離れた西天満で、静かに本格的な天ぷらを味わいたい場合に適した一軒です。