大阪マルビル地下2階に位置していた「エイジングハウス 1795 大阪マルビル店 (THE AGINGHOUSE)」は、残念ながら2023年5月27日をもって閉店いたしました。かつてこの場所では、熟成肉のグリルや自家製スモーク料理と、バーボン、特にメーカーズマークを気軽に楽しめるアメリカンパブスタイルの店舗として営業していました。店名に冠された「1795」は、バーボンウイスキーのジムビームの創業年を由来としており、店内の内装もウイスキーの貯蔵庫をイメージしたレンガや樽が配された落ち着いた雰囲気でした。
JR大阪駅から徒歩約3分、地下鉄西梅田駅からも徒歩約2分とアクセスしやすい大阪マルビルの中にあり、雨の日でも地下街を通って来店できる便利な立地でした。ビジネスパーソンのランチや仕事帰りの一杯、友人との食事など、様々なシーンで利用されていました。
提供されていたメニューの中心は、適度な風と湿度、時間をかけて旨味を凝縮させたこだわりの熟成肉でした。ジューシーな赤身肉のグリルは、サーロインやリブロースなどが用意されており、熟成肉の食べ比べプレートも人気でした。また、桜のチップを使った自家製ベーコンや鮪生ハムのスモーク、ウズラ玉子とオリーブのピンチョスなど、燻製料理も自慢の一品でした。ランチタイムには、数量限定で早い時間に売り切れることもあった「肉屋のステーキDON!」や、レギュラー、ラージ、メガサイズが選べる「肉屋のステーキランチ」などが提供されており、特にランチステーキはテレビで紹介されたこともありました。ランチにはサラダの食べ放題も付いており、プラス料金でコーヒー(セルフサービス、テイクアウト可)を付けることもできました。ディナーでは、燻製やローストビーフ、お肉のグリルが楽しめる「ブッチャーズコース」といったコース料理も提供されていました。価格帯は、ランチがおよそ800円から1000円程度、ディナーは3000円から4000円程度が目安でした。
座席数は42席あり、完全に仕切られた個室はありませんでしたが、半個室として利用できるスペースが用意されており、周囲を気にすることなく食事や会話を楽しめるような配慮がされていました。活気がありつつも落ち着いた雰囲気の店内で、こだわりの肉料理とバラエティ豊かなドリンクを味わうことができました。
メーカーズマークのハイボールや、クラッシュアイスとミントを使ったミントジュレップなど、バーボンを中心としたドリンクメニューも充実しており、肉料理とのペアリングを提案するスタイルでした。過去には、早期予約でお得になる期間限定の飲み放題付きコースなどが提供されたこともありました。
「エイジングハウス 1795 大阪マルビル店」は、熟成肉とバーボンというこだわりの組み合わせを軸に、多くのお客に支持されていましたが、現在は営業を終了しています。その歴史の中で、美味しい肉料理と心地よい空間を提供し、大阪・梅田エリアの飲食店の一つとして親しまれていました。