大阪府東大阪市永和に位置する「らーめん 結」は、JRおおさか東線および近鉄大阪線の俊徳道駅からそれぞれ徒歩約5分、約6分とアクセスしやすい場所にあります。また、近鉄奈良線の河内永和駅からも徒歩約10分圏内と、複数の駅から来店が可能です。このお店は2022年6月11日にオープンし、店主はかつて人気ラーメン店「らーめん香澄」のセカンドブランドである「とりそばモリゾー」で店長を務めた経験を持っています。「結(むすぶ)」という店名には、これまで関わった全ての人々との縁、そしてこれから生まれる新たな縁を大切にしたいという店主の想いが込められています。店内はシンプルながらも落ち着いた空間が広がっており、清潔感のあるカウンター席でゆっくりとラーメンを味わうことができます。座席はカウンター席が6席のみとなっており、個室やソファ席、貸し切り利用はありません。注文は入口すぐ左手に設置された券売機で行うシステムです。
メニューは、動物系と魚介系のWスープをベースにした清湯スープが特徴で、特に塩ラーメンが看板メニューとされています。基本となるメニューは、「しおらーめん」「煮干醤油らーめん」「まぜそば」「カレーまぜそば」の4種類が中心です。これらのラーメンには「特製」として味玉やチャーシューなどが追加された豪華な仕様もあり、券売機ではこの「特製」が推奨されています。
「しおらーめん」のスープは、鶏や豚の動物系出汁に、羅臼昆布、貝柱、海老、干し椎茸など多種類の魚介節を合わせた、粘度の低いクリアなスープです。貝柱などの旨みが加わり、塩のカエシはまろやかでちょうど良い塩梅。鶏出汁の上品な旨みに魚介の風味がじんわりと効いており、あっさりとしていながらもコク深い味わいが特徴です。
「煮干醤油らーめん」は、煮干しの爽やかな香りが広がる醤油スープです。鶏豚骨などの優しい動物系出汁に魚介の爽やかな味わいが加わり、香り高い醤油と煮干しのコクと旨みが感じられるビターな風味がバランス良く調和しています。
「まぜそば」は、醤油タレと煮干し油をベースに、少量の鶏・豚・魚介の出汁が加えられています。具材とよく絡めて食べるスタイルです。
「カレーまぜそば」は、見た目にも肉がたっぷりでボリュームがあり、柔らかいレアチャーシューと厚切りのチャーシューの2種類が贅沢に使用されています。カレーと煮干しの香りが食欲をそそり、ピリ辛のカレーに煮干しが良いアクセントになっています。カレーうどんのような出汁感もありつつ、しっかりとまぜそばとしての完成度が高い一品です。
麺は「ツルミ製麺所」製の中細ストレート麺を使用しています。喉越しが良く、しなやかでしっかりとしたコシがあり、スープとの絡みも良いと評判です。チャーシューは柔らかく味付けも良く、肉の旨みがしっかりと感じられます。基本のラーメンは900円からで、「特製」はプラス料金となります。味玉やチャーシュー増し、麺大盛り、替玉といったトッピングも用意されており、お好みに合わせてカスタマイズが可能です。替玉はラーメンのみで提供されています。卓上には黒胡椒や一味唐辛子があり、味の変化を楽しむこともできます。サイドメニューには「炙り味噌ご飯」もあるようです。
お店には専用駐車場はありませんが、近隣には比較的安価なコインパーキングがあり、車でのアクセスも可能です。支払い方法は現金のみで、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済には対応していません。店内は全席禁煙となっています。
「らーめん 結」は、店主が長年の経験で培った技術と、素材へのこだわりが詰まった一杯を提供しています。特に塩や煮干しを基調とした上品で深みのあるスープは、あっさりとした中にも確かな旨みを感じさせ、多くのラーメンファンを魅了しています。