大阪市中央区博労町に位置する「なにわカレー商会 おだし 博労町店」は、名前の通り出汁にこだわったカレーを提供する専門店です。大阪メトロ堺筋線・長堀橋駅北1出口から徒歩約5分、大阪メトロ堺筋線・堺筋本町駅11出口から徒歩約7分、大阪メトロ御堂筋線・心斎橋駅1出口から徒歩約9分と、複数の駅からアクセスしやすい場所にあります。オフィス街の一角にありながら、藍染めのようなひさしや白いのれんが印象的な外観は、小料理屋のような趣も感じさせます。大きなガラス戸から見える店内は、シンプルながらもカフェのような落ち着いた白い空間が広がっており、壁にはアルファベットのタイポグラフィが施されるなど、おしゃれな雰囲気も持ち合わせています。女性一人でも気軽に立ち寄れるような配慮がなされた内装は、従来のカレー屋さんのイメージとは一味違います。
このお店の一番の特徴は、「おだし」をキーポイントとしたカレーです。香川県の乾物・海産物専門店と提携し、ダシソムリエが厳選した鰹、昆布、いりこなどを独自にブレンドした出汁を使用しています。お店に入るとスパイスの強い香りではなく、出汁の優しい香りが漂ってくることからも、そのこだわりがうかがえます。提供されるカレーは、この風味豊かな出汁をたっぷりと使うことで、一般的なカレーに比べて辛さが控えめで優しい味わいが特徴です。中辛でも安心して食べられるマイルドさで、辛いものが好きな方には一味唐辛子などで辛さを調整することも可能です。
メニューの中心は出汁カレーのライスとカレーうどんです。ベースとなるカレーは、甘口の「元祖 なにわ出汁カレー」と小辛の「新味 なにわ出汁カレー」の2種類があります。あいがけで両方の味を楽しむことも可能です。カレーライスは750円から、オムカレーは850円から提供されており、これらに様々なトッピングを追加することで好みのカスタマイズができます。トッピングには定番のトンカツや温泉卵に加え、大判アジフライ、気仙沼産カツオカツ、ちくわの磯辺揚げなどがあり、ボリュームを求める方にも満足できるラインナップです。カレーうどんも用意されており、うどんを食べた後にご飯でルーを味わえるセットメニューもあるようです。過去には月替わりのメニューも提供されており、トロロやオクラを加えたさっぱりとしたカレーうどんなどが登場したこともあります。これらのメニューからは、出汁の可能性を追求するお店の姿勢が感じられます。
店内にはカウンター席が8席または11席程度確認されており、シンプルながらも一人でも利用しやすい空間となっています。特別なサービスに関する具体的な情報は確認できませんでしたが、店内の明るく入りやすい雰囲気や、一人でも気軽に利用できるカウンター席の配置など、顧客への配慮は見受けられます。お昼時には賑わっている様子がうかがえ、地域に根差した人気のお店であることがうかがえます。テイクアウトも可能で、自宅で気軽に専門店の味を楽しむこともできます。電子マネーやQRコード決済にも対応しており、多様な支払い方法が利用できる点も利便性が高いと言えます。
(※ただし、複数の情報源で2023年10月頃に閉店したという記述も見受けられます。訪問される際は事前に店舗の営業状況をご確認ください。)