大阪市中央区、スパイスカレー激戦区として名高い裏谷四エリアに佇む「スパイスカリー バビルの塔」。地下鉄谷町線谷町四丁目駅からは徒歩5分から10分、地下鉄中央線および堺筋線堺筋本町駅からも徒歩7分から9分ほどと、複数の駅からアクセスしやすい利便性の高い立地にあります。このお店は、店名にもその個性が表れているように、一口食べれば驚き(バビる)を体験できるような独創的なスパイス使いと、アニメ「バビル2世」の世界観が融合したユニークな空間が特徴です。
店内は、一般的な飲食店とは一線を画す、昭和レトロとも近未来的とも形容できるような独特の雰囲気。壁には漫画やフィギュア、様々なオブジェなどが飾られ、訪れる人々を楽しませます。座席はカウンター席が4席、テーブル席が6席の計10席とコンパクトな造りとなっており、アットホームながらも活気のある空間が広がっています。特別な個室や広々としたソファ席などはありませんが、その分、店主の調理風景を間近で見られたり、他のお客さんとの距離が近かったりと、ライブ感のあるカレー体験ができます。
提供されるメニューの核となるのは、「肉カリー」と「豆カリー」の2種類です。これらのカレーは日替わりで内容が変わるため、訪れるたびに新たな味わいに出会える楽しみがあります。使用されるスパイスは多種多様で、計算し尽くされた独自のブレンドによって、複雑でありながらも調和の取れた深い旨味と香りを生み出しています。多くのファンを魅了しているのが、一度に2種類のカレーを楽しめる「あいがけ」です。さらに、ライスも白米とスパイスライス(ジャスミンライスなど)を両方選べる「あいめし」が可能で、「あいがけあいめし」という贅沢な組み合わせで注文するのが定番となっています。価格については、ランチタイムではあいがけを中心に1000円前後の価格帯で提供されているという声が多く見受けられます。お水や付け合わせのキャベツのピクルスはセルフサービスとなっており、待ち時間や食事中に自由に取ることができます。また、テイクアウトにも対応しているため、店舗だけでなく様々な場所でバビルの塔の味を楽しむことが可能です。
「スパイスカリー バビルの塔」のカレーは、その強烈なスパイス感の中に、素材本来の甘みや旨味がしっかりと活かされています。肉カリーでは牛や豚、鶏といった定番から、漁介類などが使われることもあり、豆カリーではその時期の旬の野菜が彩りを添えます。それぞれのカレーを単体で味わうのはもちろん、あいがけで混ぜ合わせることで生まれる味の変化も大きな醍醐味です。辛さの中にも奥深いコクがあり、食べ進めるほどに食欲を刺激されます。大阪のカレーシーンを牽引する存在として、カレー百名店にも複数回選出されるなど、その個性と実力は広く認められています。裏谷四の地で独自の哲学をもって作られるスパイスカリーは、単なる食事に留まらない、驚きと発見に満ちた体験を提供してくれることでしょう。