大阪府大阪市阿倍野区天王寺町北2-5-1にかつて存在した「リチャードバーガー」は、JR環状線寺田町駅南口から徒歩わずか10秒から1分という非常に駅に近い立地でした。駅を出てすぐのコンビニを左折すると見えたという情報もあります。近鉄南大阪線河堀口駅からも徒歩約9分、JR大阪環状線天王寺駅からも徒歩約10分圏内でした。
この店舗は2021年5月19日にオープンしましたが、2023年2月26日をもって閉店しています。そのため、現在この場所でリチャードバーガーとして営業している店舗はありません。
店舗は非常に小規模で、「日本一小さい」と称されることもあったようです。広さは3坪ほどで、店内にはカウンター席が3席、店外にはスタンディングやベンチ席が数席設けられていました。ほぼキッチンのみのようなテイクアウト専門店に近い形態で、目の前でハンバーガーが調理される様子を見ることができたため、ライブ感や臨場感を楽しめたという声もありました。
メニューに関する詳細な情報は限られていますが、ハンバーガーが中心で、それぞれのハンバーガーには人名のような名前が付けられていたようです。「リチャードバーガー」や「リッキーズバーガー」、「チャーリーズバーガー」、「リッチーバーガー」といった名前が確認できます。価格帯はランチ、ディナーともに1000円台が中心で、ポテトがセットで付いてくるバーガーもありました。ドリンクでは、日本では珍しいとされるレモネードと紅茶をミックスした「アーノルドパーマー」や、自家製レモネード、オリジナルのサイダーなどが提供されていました。期間限定のバーガーもあり、インスタグラムで情報が発信されていたようです。例えば、「スパイシーチリコンカンと自家製サワークリームチーズバーガー」といったユニークなメニューも存在しました。ハンバーガーの具材としては、肉汁溢れる粗挽きのパティに、チーズやベーコン、チリソース、ハラペーニョ、トマト、レタス、ピクルスなどが使われていたようです。特に「リッチーバーガー」はゴルゴンゾーラチーズと蜂蜜、完熟バナナを組み合わせた特徴的な一品だったようです。バンズはふかふかとしたソフトな食感で、パティは牛と豚をブレンドしたものや、オージービーフの外モモを使用したものなど、こだわりが見られました。全体的に甘めの味付けのバーガーもあったようです。
座席は前述の通りカウンター席が数席のみで、個室やソファ席の情報はありませんでした。貸切も不可でした。全席禁煙でした。駐車場はありませんでした。
特別なサービスに関する情報としては、特に記述は見当たりませんでしたが、小規模な店舗ならではの店主との距離の近さや、調理風景を間近で見られることが、利用客にとっては特別な体験だったと言えるかもしれません。テイクアウトして近くの大道南公園で食べるという楽しみ方も提案されていました。
支払い方法については、カードは利用不可でしたが、電子マネーは利用可能でした。予約は受け付けていませんでした。定休日は木曜日で、営業時間は11:00からで、食材がなくなり次第閉店という形式でした。早い時間帯に終了することもあったようです。
総合すると、リチャードバーガーは寺田町駅からすぐの便利な場所にあり、小規模ながらもこだわりのハンバーガーを提供する、テイクアウトも可能な個性的な店舗でしたが、残念ながら既に閉店しています。