大阪府豊中市寺内、緑豊かな服部緑地公園からほど近い緑道沿いに佇む「cafe magu (カフェ マグ)」は、無添加の手作りパンとお菓子を提供する隠れ家のようなお店です。北大阪急行電鉄の緑地公園駅からは徒歩およそ3分から6分ほどの距離に位置しており、散策の途中に立ち寄るにも便利な立地です。
店主は長年助産師として多くの命の誕生に立ち会ってきた経験を持ち、五十歳を機に「食」の大切さを改めて感じ、パン作りを通して人々と関わる道を選びました。お客様に提供するものはすべて一人で手作りしており、「懐かしい味」として記憶に残るような、シンプルながらも素材の味を活かしたパンやお菓子作りを大切にしています。流行りの「映える」見た目よりも、安心して食べられる素材選びと丁寧な製法にこだわり、妊婦の方にもおすすめできるような、体への優しさを考えた商品を提供しています。
メニューの中心となるのは、ライ麦から起こした天然酵母を使用したパンです。天然酵母の扱いは気温や湿度によって非常に繊細な調整が必要ですが、店主はこの手間を惜しまず、深い味わいと独特の風味を持つパンを生み出しています。北海道産の良質な小麦粉「春よ恋」や四つ葉バターを使用するなど、厳選した素材で作られるパンは、家族に自信を持って「安全・安心」だと勧められるものばかりです。
パンの種類は多岐にわたり、しっとりとした食感が特徴のベーグルや、具材たっぷりのコッペサンドなどが人気を集めています。特に、みずほファームの新鮮な生食卵を贅沢に使用したエッグサンドは、シンプルながらも濃厚な卵のおいしさが評判で、一個220円(税別)で提供されています。また、野菜ときのこを使った焼きカレーパン「エスニックベジタブルカレーパン」はテレビ番組でも紹介されたことがあり、多くの人に親しまれています。
パン以外にも、手作りの焼き菓子やタルトが並びます。オーガニックの麦を使った素朴なクッキーや、動物性油脂、乳製品、砂糖を使わずに作られたマクロビスコーンは、小さなお子様にも安心して与えられると好評です。注文に応じてホールケーキの製造販売も行っています。
「カフェ マグ」のもう一つの名物として挙げられるのが、季節ごとに内容が変わる特製シュトーレンです。一般的にクリスマスシーズンのお菓子として知られるシュトーレンですが、こちらでは旬のフルーツや和の食材を取り入れ、その時期ならではの味わいを追求しています。過去には「イチゴとホワイトチョコレート」や「抹茶と和栗」、4月には「さくらんぼとイチゴ」といった種類のシュトーレンが登場しており、毎月新作を楽しみにしているファンも少なくありません。ボリューム感のある「ほうじ茶のシュトーレン」は1,700円(税別)で提供されています。
近年では、小腹を満たすのにぴったりなホットドッグもメニューに加わりました。「カレーキャベツたっぷりホットドッグ」は450円(税込)、「チリコンカンドッグ」は550円(税込)で販売されており、テイクアウトして近くの服部緑地公園で楽しむのもおすすめです。ドリンクメニューはありますが、基本的にイートインスペースでの提供となります。
店内にはわずか2席のイートインスペースが設けられていますが、席数が限られているため、パンや焼き菓子の多くはテイクアウトとして利用されています。個室やソファ席はなく、コンパクトでアットホームな空間です。支払いはクレジットカードは利用できませんが、電子マネーやPayPay、LINE PayといったQRコード決済には対応しています。店内は全席禁煙となっています。
緑地公園エリアで、素材にこだわった安心安全なパンや手作りのお菓子を求めるなら、「cafe magu」は立ち寄る価値のある一軒と言えるでしょう。丁寧に作られた「懐かしい味」が、訪れる人々の心を温かく満たしてくれるはずです。