大阪府大阪市天王寺区寺田町、近畿寺田町ビルの1階に位置していた「焼肉・ホルモン 寺田町酒場 情熱ホルモン」は、かつてJR大阪環状線寺田町駅から非常に近い、徒歩約1分から3分圏内という便利なアクセスで多くの方々に親しまれていました。この店舗は、新鮮なホルモンと美味しい焼肉をリーズナブルな価格で提供する大衆的な酒場として、地域に根差した存在でした。
「ホルモンってこんなにうまかったのか」を実感できるというコンセプトのもと、情熱ホルモンではホルモンの仕入れから提供まで一切妥協しないこだわりを持っていました。特に看板メニューとして人気を集めていたのが「黒ホル」です。これは希少な黒毛和牛の小腸を厳選して使用しており、そのとろけるような食感と濃厚な旨みは、情熱ホルモンならではの味わいとして多くのファンを魅了していました。黒ホルの他にも、小腸を裏返して脂を閉じ込めたマルチョウや、ふわっとした独特の食感が特徴のフワフワ(牛の肺)、弾力のある歯ごたえのハツ(牛の心臓)、ヘルシーでありながら独特の食感が楽しい焼センマイ(牛の第三胃袋)など、多種多様なホルモン部位を取り揃えていました。
牛ホルモンだけでなく、豚ホルモンも充実しており、独特の深い味わいの豚ホルモン(ボイル小腸)や、程良い脂と濃厚な旨みの豚ほほ肉、トロッとした脂が特徴のハナハナ(豚の鼻)、心地よい歯応えのタンもと(豚の喉部)、肉厚で噛むほどに深い味わいが広がるガツミノ(豚の胃袋)、塩焼きがおすすめの豚トロ(豚の首)などが提供されていました。さらに、歯ごたえのあるアカセン(牛の第四胃袋)、蜂の巣状の見た目が特徴のハチノス(牛の第二胃袋)、食べた時のコリコリ感がたまらないコリコリ(牛の動脈)など、様々な食感と味わいを持つ部位を選ぶことができ、ホルモン好きにはたまらない豊富なラインナップでした。タンパク質やビタミン、鉄分が豊富で濃厚な味わいの焼レバー(牛の肝臓)も人気メニューの一つでした。
焼肉メニューも豊富に用意されており、ホルモンと一緒に定番のカルビやハラミといった焼肉も楽しむことができました。また、一品料理も充実しており、低温調理した牛ハラミをユッケ風に仕上げたもの、馬刺しの細切りを使ったさくらユッケ、手間をかけて表面の灰色部分を取り除いた白センマイ刺しといった人気のメニューがありました。数量限定の赤もつ煮込み(味噌味)や白もつ煮込み(関西だし味)は、じっくり煮込まれたホルモンの旨みが凝縮された逸品でした。他にも、鬼おろし鶏かわポン酢、韓国海苔、塩キャベツ、やみつききゅうり、ぷちぷちチャンジャ、ネギサラダなど、焼肉の箸休めやお酒のお供にぴったりのサイドメニューも豊富でした。
ドリンクメニューは、特にハイボールが290円(税込319円)からと大変リーズナブルに提供されており、焼肉やホルモンとの相性を考えてセレクトされた様々な種類のハイボールが揃っていました。ビールやサワー、マッコリ、日本酒なども用意されており、好みに合わせて選ぶことができました。飲み放題付きのコースメニューも提供されており、忘年会や新年会といった会社の宴会や、友人との集まりなど、様々なシーンで利用されていました。
店内の席数は合計21席で、一人でも気軽に利用しやすいカウンター席が3席と、グループでの利用に適したテーブル席が18席用意されていました。テーブル席は2名掛けの席や、連結して6名、8名まで利用できる席があり、幅広い人数に対応可能でした。個室は設置されていませんでしたが、テーブル席の配置などにより、プライベート感のある「個室感覚」でゆったりと寛げる空間が作られていたようです。店内は全席禁煙で、清潔感のある空間は女性でも入りやすい雰囲気でした。仕事帰りのサク飲み、女子会、友人との食事、デート、家族での食事など、様々な目的で利用されていました。
支払い方法についても、主要なクレジットカード(VISA、Master、JCB、AMEX)や電子マネー(iD)、PayPayなどのQRコード決済に対応しており、支払いもスムーズでした。専用の駐車場は無かったため、車で来店する際には近隣のコインパーキングを利用する必要がありました。また、インターネットでの予約も可能で、事前に席を確保することでスムーズに入店することができました。
「焼肉・ホルモン 寺田町酒場 情熱ホルモン」は、その手頃な価格と豊富なホルモンの品揃え、そして活気のある雰囲気で、多くの焼肉・ホルモン好きから支持されていましたが、誠に残念ながら2025年3月30日(日)をもって閉店いたしました。長きにわたりこの地で美味しい焼肉とホルモンを提供し、多くのお客様の楽しい時間を彩ってきた店舗でした。閉店の報は多くの常連客に惜しまれましたが、この場所で味わったホルモンの美味しさや賑やかな記憶は、訪れた人々の心の中に残り続けることでしょう。